- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/09
- メディア: 文庫
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実家に帰ったら本棚に置いてあったのでもって帰ってきて読んだ。全体的な感想を率直的に書けば「なんだこの薄っぺらい本は?」という感じ。
文庫で約650ページという厚みがある本でしたが、こんな内容だったら300ページくらいで書けたんじゃないでしょうか。みさお関連のエピソードは一切省いてもまったく問題がないし、書いたから話に厚みがでたかと言えばそうとも思えません。そもそもこの人物を登場させる必要があったのかはなはだ疑問です。
またネタバレになってしまいますが、村下猛蔵であることは物語中盤でうすうす気がつくことですし、なにか最後のどんでん返しがほとんどない面白味に欠ける結末であったことがさらにストレスを増やしました。
「売れた本≠面白い本」という構図がそのまま当てはまる作品だったと思いました。