YAMAGUCHI::weblog

海水パンツとゴーグルで、巨万の富を築きました。カリブの怪物、フリーアルバイター瞳です。

「赤・黒」読了


スタンダールじゃありません。石田衣良の代表作「池袋ウエストゲートパーク」の外伝である「赤・黒(ルージュ・ノアール)」のことです。一度読んだ筈なのになぜか表紙を見て内容が思い出せないのでもう一度読んでみました。
あらすじは小峰というフリーの映像ディレクターは裏カジノにはまり込み、借金に首が回らなくなったところから始まる。その挙げ句に起こした完璧なシナリオのはずの狂言強盗で思わぬ罠にはめられ、羽沢組から借金を背負う羽目になった。裏で糸を引いている真犯人を見つけ出すために、羽沢組の出世頭であるサルと奔走する。すると羽沢組と派閥闘争をしている岩谷組が絡んでいることがわかった。復讐のために、岩谷組が主催する裏カジノパーティで大勝ちして取られた金を巻き上げようと計画し、伝説のギャンブラーを仲間にする。いよいよパーティが開始。果たして結末は…。
よく言えば読みやすい、悪く言えば1文1文が軽いのであっという間に読めます。展開もわかりやすいので想定していたとおりの結末を迎えました。漫画を読む感覚で読めるので、本当にすることがなくて時間をつぶしたい人にはいい本じゃないかと思います。池袋ウエストゲートパークのシリーズ全般に言えることですが、個人的には池袋に近いところにかれこれ4年以上住んでいることもあり、街の特徴を捉えた描写が上手だなぁといつも感心します。