YAMAGUCHI::weblog

噛み付き地蔵に憧れて、この神の世界にやってきました。マドンナみたいな男の子、コッペです。

PyCon mini JPに参加した&LTした

当日のプログラムはこちら

初LTしました

大勢の前でLTするのは何気にはじめてで、緊張してめちゃくちゃ早口になってしまったのでかなりあっという間に終わってしまいましたが、とても楽しかったです!またLTしたい!

感想など

各発表者の方々が各自のサイトでスライドの掲載および、解説をしてくださっているので、自分は感想等を簡単に載せておきます。

開会宣言

増田さん(@whosaysni)による開会の挨拶。日本のPythonコミュニティの現状と、世界各国のPyConの様子、そしてPyCon JPを外国のPython開発者を承知出来るようなカンファレンスにするという目標を掲げて開催宣言とされていました。
自分も様々なライブラリ開発者やPython自体の開発者と直接話してみたいので、是非この目標を達成できるように協力したい。

「日本Pythonコミュニティの10年ちょっと - 日本におけるPython普及の歴史と展望」

id:atsuoishimoto による日本のPythonコミュニティの発足からこれまでの歩み、そして今後の展望についてのお話。1996年から話が始まってたので「うわー、まだ俺が小学生でMSXとかいじってた頃の話かよー」と驚きました。そのころからPythonやってる方々といまこうしてお話しているのが恐縮に思えてきましたが、それがインターネットのいいところ。
やっぱりPythonの開発やコミュニティ自体に目を向けていこう!っていうのは石本さんが言うとぐっと伝わってきますね。とりあえず俺もPythonの実装読んでみよう。Python3.1とかのがいいのかなー?

Python 界隈の翻訳プロジェクト」

森本さん(@t2y)によるPython界隈での翻訳に関する調査と報告。Python関連ドキュメントの翻訳状況やPythonユーザの翻訳に対する関心、翻訳に参加する際の心構え、How toなどを交え、最後にご自身が開発された翻訳支援ツールikazuchiの紹介をされていました。
自分も翻訳活動をしているので非常に関心があったので、bucho(a.k.a. @torufurukawa)の名言なども含め、再確認出来た部分、新たな気づきがあった部分など刺激を受けた発表だった。

Sphinx 1.1 のi18n機能紹介」

イアンさん(@IanMLewis)によるSphinx1.1の翻訳機能の紹介。Sphinx-Users.jpの賑やかし担当の身としてはこのセッションは外せない。どうやるのかと思ってましたが、gettextを使ってpotファイル、poファイルをつくるというもの。
慣れればいいんだろうけど、Sphinxのオブジェクト間リンクの部分とかどうなってるのか気になる。これからの翻訳プロジェクトで翻訳がどう進むかが気になるなあ。
発表内容はもちろん素晴らしかったんですが、イアンさんが堅くなっていた会場の雰囲気をいかに和ませようかと考えていたのがよくわかる素晴らしいプレゼンでした。テンポといい、とても参考になりました。イアンさん++

「NVDAの紹介と日本語化プロジェクトの活動状況」

西本さんによるNVDAの紹介。視覚障害者のためのデバイスとして点字キーボードや音声読み上げなどがあるという導入部からNVDAの紹介、さらにはその日本語化についてご説明されていました。
いままで触れることのなかった世界に触れた感覚で、音声出力が画面の文字を超高速に読み上げるのには驚いた。またディレクトリに関しても階層構造含めて喋るなど、随所に特有の工夫が見られておもしろかった。Macのsayコマンドで遊んでる場合じゃねえなっていうのが感想。

「テンプレートエンジンの高速化と失敗談について」

桑田さんによるテンプレートエンジンTENJIN開発中にいかにしてチューニングをしたかという話。文字列連結処理一つにおいても複数の方法があり、それぞれにおいて速度が全く違うことを実感。
テンプレートエンジンのチューニングはコードゴルフなみのストイックさがあるなーと思うと同時に、依存してる標準ライブラリの実装が変わった途端に速度が変わりそうで怖いなと思った。
個人的には速さ求めるならCで書いたほうがいいし、LLでパフォーマンス上げるならアルゴリズムレベルまでがいいんじゃないかと思ってる。過度のチューニングになるのは避けたい。

「ランチタイムLT」

ここで上に貼ったLTをしてきました。何気に初LTだったのでとっても緊張したけど、あっという間に終わってしまいました。もうちょっとゆっくりしゃべればよかったなあ、と思ったのとやっぱり準備をほとんどせずにLTに臨むのは無謀だったなと思いました。(資料作り始めたのが石本さんの発表後だったので)
他の方々はみなさんさすがに上手で、特にクリストファーさんの発表はテンションがマジで高くて面白かった。

Pythonフィジカルコンピューティング

入江田さん(@nobonobo)によるPythonを用いたマイコンプログラミングのお話。最近だとマイコンだけではなくて、FPGAなんかもPythonでできるらしい。時代は進んだもんだな。
python-on-a-chipとか激熱プロジェクトもあるようなので、もう一回奮起してLinuxからエアコンの操作とかしよう。

「ハードウェアを用いてPythonを学ぶ」

北神さんによるPythonを用いたハードウェア制御のお話と実際に作ったデバイスでのデモ。pygameのサンプルアプリを使ってデバイスを使いゲーム(pong)をするというデモが面白かった。北神さんのテンションもあいまって、発表自体とても面白かったし、なにより北神さんの「とりあえずPythonを使っていろいろやってみよう!」という姿勢に心打たれた。
入江田さんの発表と縦続けで行われたので元機械工学科としてハードいじり欲がかきたてられました!

「最速WSGIサーバー研究会」

敬愛するid:mopemopeによるmeinheldの解説とそれに関連してWSGIサーバの解説。もう内容のほとんどがC言語での実装の話になってたけど、高速化する部分の勘所やチューニングのHow Toなど、高速化を考える際にバックエンドで何をしているかという参考になった。
やっぱりソース読むのは大事だよねえと思った。とりあえずなんかコード読も。

「Message Pack」

稲田さん(@methane)によるシリアライズライブラリMessagePackとそのRPCのMessagePack-RPCのPythonバインディングの紹介。MessagePackの利点とかいままでぼんやり理解してたものを再確認したのと、iteratableオブジェクトめちゃ便利じゃんっていう驚きとでいい収穫だった。
今後使うタイミングあったら積極的に使ってこう。Redisと合わせて使ってみるとおもしろいかも。

「ライトニングトーク」

Python Hackathonでおなじみの方々がLTしてましたが、割と5分という枠よりも早く終わってしまう人、枠よりもだいぶ早く終わってしまう人などなかなか難しい様子でした。(自分もだいぶ早く終わってしまった)
個人的には小田切さん(@aodag)のjson-rpc2と村岡さん(@jbking)の非同期処理のテストの話を内容をもう一回じっくり聞きたかったです。

全体として

他の言語のカンファレンスとか出たことないけど、意外だったのはWeb系の話が少なく、ハードウェアの話や翻訳の話、サーバ実装やテンプレート実装などバックエンド寄りな話が多かったなーというところです。Pythonはこれだけ守備範囲が広い言語で、これだけ覚えておけばとても広い領域で楽しむことができることを証明したカンファレンスだったんではないかなと思います。
次回いつ開催かわかりませんが、次回もいいカンファレンスにできるようお手伝いできるところはしますよ!

最後になりますが、運営者のみなさん、各スポンサーのみなさん、本当に有難うございました!