はじめに
いくつかの記事を見て朝鮮民主主義人民共和国の国産LinuxであるRed Star 2.0を使ってみなければならない衝動に駆られインストールしてみた。
参考
作業ログ
KVMインスタンスの作成
Red StarのISOは2個あって、そのうちDPRK Red Star [ashen_rus].ISOの方がインストーラ。設定等に用いるため、ISOファイルを適当にリネームしておく。
$ ls RedStarISO DPRK Red Star [ashen_rus].ISO Red Star Software [ashen_rus].ISO $ mv DPRK\ Red\ Star\ \[ashen_rus\].ISO red_star_installer.iso
怖くて実機になんて入れられないので、とりあえずKVMのインスタンスを作成する。まずは仮想ディスクファイル作成。
$ mkdir redstar $ cd redstar $ dd if=/dev/zero of=RedStar.img bs=1M count=10000
でもってインストール準備。RAMとCPUはとりあえず適当に設定しとけば動くでしょ。
$ vim install.sh #!/bin/bash sudo virt-install --name=redstar --connect=qemu:///system --ram=1024 --vcpus=1 --os-type=linux --hvm --virt-type=kvm --file=RedStar.img --cdrom=/work/iso/red_star_installer.iso --vnc --vncport=5900 --vnclisten=0.0.0.0 --network=bridge:br0 --keymap=ja
インストール開始
インストール開始画面。なにが書いてあるかわからないけど、「これからインストールはじまるよっ!」ってことなんだと思う。
sdaがどうのこうのとか書いてあるから、「ハードディスクのパーティション切りますか?」的なやつだと思う。
案の定そうだった。Red Hatベースということで見慣れたパーティション作成のUIです。/boot、swap、/をそれぞれ作成。
パーティション切った後はMBRの設定。
次はネットワークの設定。ただのテスト環境なので適当にDHCPでいいっす。
全然わかんないけど、鍵のアイコンがあるからおそらくrootのパスワード。"jongil"としておく。
「パーティション初期化して、コピーを開始しますよ?いいですか?」的なアレと推測。
たぶん速さ的にパーティションの初期化が始まった。
次に案の定コピーが始まった。思ったよりサクサクコピーしている。
このアイコンは「おめでとうございます!インストールが完了しました!」のアレだ!
キターーーーー!ついにRed Starのロゴ登場。
最初はrootしか作られてないのでこれでログイン。アイコンは「北朝鮮の国鳥?!」と思って調べてみたが、北朝鮮では国鳥は指定していないらしい。早速使ってみるぜ!
使ってみた
起動直後&メニューとか
意外と綺麗な印象。左上のアイコンはそれぞれ、エクスプローラ的なもの、ブラウザ、ゴミ箱です。すっきりしてますね。
Windowsっぽいものを目指してるようです。まるでスタートメニュー。
主体思想カレンダー
スーパースターid:yuroyoro先生から「主体思想カレンダーうp!」との指令が下ったので早速見てみた。
「주체(チュチェ)99」の文字が見えるだろうか。主体歴とは故金日成の生誕年1912年を元年とする暦。今年は西暦2010年だから2010-1912+1=99!! おお主体歴を使ったカレンダーではないか!主体歴については下記参照。
ゲーム&エンターテイメント
ソリティア、マインスイーパ、さめがめがある。あともう一種類あるんだけど、それを起動させようとすると強制ログアウトとなってしまうためできない。
なんだかよくわかんない音楽プレーヤー的なものと、ミキサーソフト的なもの。KVMで起動していて音が再生できないのが残念。
おわりに
ざっと見てみただけですが、動作は思ったよりもサクサクしてます。ウィンドウマネージャはたぶんKDE3を使ってるんでしょう。これからもうちょっと遊んでみます。
追記
なんか「10年前のOS!バロスwww」みたいな記事が出てますが、実際使った感じはパッケージさえ整えれば結構頑張ってると思いますよ。