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YAMAGUCHI::weblog

土足で窓から失礼いたします。今日からあなたの息子になります。 当年とって92歳、下町の発明王、エジソンです。

とりあえずやってみよう、という話

はじめに

新卒準備カレンダー2011春の企画が上がったので考えるより先にATNDでイベント立てました。予想外にご参加いただきあっという間に「3月分の」*1枠が埋まってしまい、正直驚いている次第です。
昨日が初日でしたが、早速 @shibukawa が素晴らしいエントリを書いてくださいました。そこから受けて今日僕が書くというのはいささか申し訳ない気がしますが、普通の人の話も書いたほうが後続の人も気が楽になると思うので、気楽に書いていきます。あと渋川さんみたいに客観的な文体にできればいいんですが、文章力の問題で自分語りしか書けません。ご容赦ください。

お前、誰よ?

いわゆる「Python界の情弱」です。2008年に大学院を卒業してから現職の会社に入社して、今年で社会人3年目になります。*2 id:sugyanのようにドラマチックな過去があればもうちょっと盛り上げられたんですが、学生の頃はC++で行列演算をちまちましてたぐらいで、特にぱっとした業績もないです。新卒として入社後も3年間同じ会社どころか同じ部署で働いています。
仕事は「プログラマ」ではなく「エンジニア」*3です。何をしているのかといえば、基本なんでもやります。インフラ寄りが多いです。サーバの搬入/設置から仮想化環境の整備、DB、アプリケーションサーバ、パッケージ製品の運用、パッケージ製品のローカライゼーションとか。社内で「あー、やってみたいです」とかとりあえず言ってたらこんなことになってました。
今日はそんな「とりあえずやってみる」という話と、「とりあえずやってみた」らどうなったかという話。

「とりあえずやってみる」

「とりあえずやってみる」と言っても

  • なにをやろうかな
  • どうやってやろうかな
  • どこでやろうかな

とかいろいろ迷いどころがあると思います。まずは「なにをやろうかな」について。

「なにをやろうかな」という話

自分が興味があることを調べる

そもそもこのエントリを読んでる人はある程度情報収集とかをこまめにしている人だと思うので、あまり書くことはありません。ただ情報の集め方なんかは時代によって変わっていくので、うまいこと楽に有用な情報を集められるようになるといいですね。思いついたことをGoogleなどで検索するだけでなく、RSSTwitterFacebookなど様々なツールを使って自分が興味を持っていることを集めてみる。すると、自分の興味がある分野というのが見えてきたり、何をすべきかわかったりしますよね。
ある程度興味ある分野が見えてきたとします。そうしたら、そのコミュニティに突入してしまいましょう。Twitterでフォローしまくったり、勉強会に参加してみたり。で、話はそこから。

目標にする人を見つける

自分は2008年ころからちょろちょろとPythonを書き始めたんですが、まあその当時は今よりももっとずっと日本語情報なかったんですよね。*4で、情報を求めてDjango HackathonとかPython旅館に潜入したんですよ。これがコミュニティデビューというやつでした。そこで「この人すごいなあ」と思う人を見つけては話しかけて、ということを繰り返していくうちに「目標だなあ」と思える人が出てきたんです。きっとこれからそういった場に出ていく方も多いと思うんですが、ああいう場で話しかけられて気分悪い人なんてまずいませんし、だったら話しかけないだけ損です。
そうやって、目標にする人ができたときに、じゃあどうやってその目標に近づこうかな、という話。

「どうやってやろうかな」という話

目標にする人が見つかったら

自分はその人がやっていることを真似してみたり、その人が言っていることをとりあえずやってみています。「PyPIRSSで読むでしょ」とか「Project Eular解けばいい」とか「ドメイン取るべ」とか。多少渋るときはあるけれど、やってみるとほとんどは「あー、やっといてよかったなー」ってことばかりです。
結局目標にしている人は自分が興味ある範囲に関しては一通り経験していることがほとんどですし、様々苦労があった上で言ってるんでたいていは当たっています。やってみて違ったとしても、そのことをみんなに共有すれば無駄なことをする人が減るので、皆が幸せになれます。
まずはその人が何をしているか、何を言っているか、吸収できるところをどんどん吸収させてもらっています。

とりあえずできることから始めた

そして、出来る範囲で事を始めてみました。自分の場合は何よりも翻訳ですね。ブログの左側にこれまで翻訳してきたものの一覧を載せていますが、そもそものきっかけはPython旅館でTornadoの翻訳をしたことがきっかけでした。多少英語はできるので「じゃあできることからやってみよう」と思って、その後も翻訳を続けています。
別になんでもいいと思うんです。プログラミングしたことがないなら「まずはプログラミング環境を作るところから始めよう」とか。何が言いたいかといえば「お客様」になっているんじゃなくて、少しでも「何か」をやろうよということです。

「どこでやろうかな」という話

受信ばかりでなく発信も

さて、やることも決まったし、次は情報を発信する番ですね。自分はやったことをとにかくコツコツとブログに書き続けています。最初はブログに書くのが大変かもしれませんが、自分に向けたメモのつもりで適当に書いていたら今の量になりました。
あと、プログラム書いた場合はソースコードもGitHubとかに公開したり。「100%できてからじゃないと公開なんてできない...」とか最初は思ってましたが、そんなことは気にせずどんどん公開したほうが結果的にいいです。世の中には上には上がいますから自分が100%だと思っても、その人にとってみたら2%だったり。でも少しでもコードを書いたり何かを発信し続けていれば必ず誰かしら反応してくれます。
バカ集合」ってサイト知ってますかね?とりあえずひたすら面白いものを集めているサイトなんですが、結局ここも「集め続けたから」これだけのコンテンツになったわけですよね。そういう「自分のコンテンツ化」っていうのは継続でしか作れないものだと思います。評価は周りが決めることなんで、まずは発信し続けるということが大事かなって思います。

会場提供とかに関わった

どこで、といえばイベントの開催場所もありますよね。勉強会やハッカソンを開催するときに一番ネックになるのが会場の問題だと思います。できることから始める、にも関係するんですが、入社2年目くらいから積極的に様々なイベントの会場提供に関わりました。少しでも多くの方に自分が得たような経験を得てもらえれば、と思ってやっています。会社には迷惑を掛けている部分もありますが、それでも「会社の知名度向上」っていう意味である程度認識されるようになってきました。
結局何か始めてみれば、それに反応していい方向に持って行ってくれる人が現れるんだな、って実感しています。

「とりあえずやってみた」らどうなったのか

で、ここまで「こういうふうにやってきた」という話ばかり書いてきましたが、じゃあやってみたらどうなったのかという話です。
まず何よりも視野が広がりました。僕の会社はソフトウェアベンダーなんですが、社内にいるとどうしても自社製品に寄りがちです。別にベンダーに限らず、社内に篭っていると自分の業務範囲に視界が閉じてしまいがちです。下手するとそのことにすら気づきません。自分で情報収集していたときでもある程度バランスは保てていたと思いますが、やはりコミュニティに関わってより多くのことを吸収できています。
また自分から発信するようになったことで、より多くのことを知れるようになりました。発信している人には、必ず他の発信源からの反応があります。間違いなく。より深い話を知るには自分から発信するしかないです。
そして何より、素晴らしい人達に出会えました。IT業界以外にも交流がある業界はたくさんありますが、それでもなおこれだけ気軽に様々な人と出会える場所はないと思います。人間関係というのは何にも代えがたいものだと思いますし、いざ自分が会社という枠を離れたときに重要になるのは、誰を知っているかではなく「誰に知られているか」でしょう。
ちょっと気持ちを前に出すだけで、こんなに多くのものを得られるんだから、やらなきゃもったいない!

まとめ

今北産業的に

  • 外に出て人と関わる
  • とりあえずやる
  • 発信する

という事ですね。ITは名前の通りInformation Technologyで、Informationを出せば出すほど皆が幸せになるので、是非どんどん発信していってください!僕も目標にしている人に追いつきたいという気持ちもありますし、自分も目標にされるべく頑張ります。

おわりに

だらだらと書いた揚句にいまさら感がただよう内容になりました。でも、このエントリを読んで「当たり前のことだろ」とかブクマコメント書いて終わるのか、今から何か始めてみるのか、それはあなた次第です。ちょっと手を出せばすぐに世界につながれるのもIT業界の面白いところ。世界を覗いてみませんか。

次は @riywo にお願いします。

おすすめの本

後続の方々が名著を紹介してくれると思うので、役立ち系の本をご紹介。昨日の渋川さんの著書です。IT業界にいると次から次へと新しい技術が出てきて何から手を付けていいのかわからなくなることがあります。そんなときの一つの指針になればいいなと思います。

IT業界を楽しく生き抜くための「つまみぐい勉強法」 (技評SE選書)

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おまけ

わりと好きなエントリ。ちょっと踏み出すのをためらっている人は読んでみてください。

*1:なんか「もう埋まっちゃった」という声が多く聞こえたので、「別に4/1以降も続ければよくね?」ということで制限を外しました

*2:この「社会人」って言葉がそもそも微妙なんだけど、一般的な言葉なのでここではこのままにしておく

*3:名刺の肩書には「コンサルタント」って書いてあるんですけど、まあ会社側がかっこつけで付けた以上のものを感じないので自分は「エンジニア」って言ってます。工学部機械系出身だし。

*4:なんて言ったら id:atsuoishimoto とかその他もろもろの方々に総ツッコミ受けそうだけど