YAMAGUCHI::weblog

海水パンツとゴーグルで、巨万の富を築きました。カリブの怪物、フリーアルバイター瞳です。

それでもiPhoneを絶賛できない10の理由

はじめに

適当に書いた記事が予想以上にブクマついてしまって戸惑ってます。なんか上の記事だけだと「俺、iPhone買ってすっげー生活変わった。もうやばい、ほんと神。iPhone最強!」みたいな感じで書いてるようですが、そんなことないです。
この記事では逆にiPhone買って不便に感じたことをとりあえず10個書きます。これらがあるから手放しで絶賛ができないというのが現状です。全部とはいわずとも何点かは共感してくださるのではないかと思います。

不便に思うこと

1. 電池の持ちが悪い

これはほかのスマートフォンとかも同様なんだけど、やっぱり普通の携帯と比べると圧倒的に電池の持ちが悪いです。普通に使っているだけでも1日持つのがやっとかなあという感じです。熱中してネットワークの送受信を多く使うような作業をしているとすぐに電池がなくなってしまいます。

2. 赤外線通信ができない

iPhoneと普通の携帯で連絡先交換するときとかほんと不便なんですよ。苦し紛れにQRコードを生成したりするんですが、やはり直接のやり取りができないのは切ないですね。

3. 文字列入力時のカーソル移動が面倒

iPhoneはソフトウェアキーボードですが、そこには今までの携帯では当たり前のカーソルキー(上下左右にカーソルを動かせるキー)がありません。普通に文字を打っているときにはいいんですが、表示行の先頭にカーソルを移動させようと思ったときは特に面倒です。
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指をタッチパネルぎりぎりまで移動してもカーソルが移動しない!本当にやりづらいです。

4. 予測変換辞書がお馬鹿

docomoの携帯に入れていた電話帳を丸々コピーしたんですが、おかげでテキスト入力をするたびに人名が予測変換の上位に現れてきて邪魔です。また逆に辞書登録をしようと思ってもプリインストールではそういった機能はありません。

5. マルチタスクできない

たとえばメッセンジャーつかってて面白げなコメントとともにURLが貼ってあったので、ちょっとSafariで見てみる。するともうメッセンジャーアプリは閉じてしまってるので、また戻るときはアプリを起動しないといけない。小さなことなんですが、積み重なるとやっぱりもどかしく感じるものなんです。

6. メール送信時にキャンセルできない

「やべっ、送信先間違った!」と思っても送信のキャンセルができません。これはもうバグなんじゃないかと思ってるんですが、そういうわけで送信するときは気をつけましょう。

7. i.softbank.jpに来たメールの送信者がわかりづらい

わざわざプリインストールで連絡帳アプリがあるのにもかかわらず、連携がいまいちです。その最たる例がメールの送信者部分です。普通の携帯であればアドレス帳に登録されているメールアドレスであれば送信者の名前が受信ボックスに並びますが、iPhoneではメールアドレスあるいは送信者が指定した名前が並びます。
またフォルダの作成もいったんPCのメーラ上でフォルダを作成してあげないとできない上にメッセージフィルタもないということで、はっきり言ってメーラとしては最低です。これは断言します。

8. FlashやJavaなどが実行できない

Appleの戦略としてiPhone上でGUIが実行できるようなインタプリタを稼動させることができてしまうとAppStoreのビジネスモデルが崩壊してしまうのでしょうがないとは思うのですが、やはりSafariでFlashでできたサイトとかが見られないのは困るときもあります。

9. Safariでテキストエリアのスクロールができない

たとえばこのはてなダイアリーで下書きを書こうと思ったとき。そのときは編集画面がスクロールできない。iPhoneで長文をWebに対して書く機会がすくないとはいえ、ブラウザとしてそれに対応していないのはどういうことなんでしょうか。もちろん、フリックで画面の上下を扱う以上、こういうインナーフレーム的なものがあると、実装が大変だというのはあるかもしれないけれど、タップでポインタの位置を表しているんだからそこはインナーフレームが扱えてもいいんじゃないですか?

10. i.softbank.jpに来たメールのタイムラグ

「受信しました」という告知と、受信箱に入ったか否かは別件な件。むしろ告知はいらないからせめてプッシュ型のメールは送られてきたらすぐにローカルで読めるようになってほしいですね。ほんとメール周りはいけてないです。

おわりに

このエントリは決してAppleを批判するためだけに書いたわけではありません。むしろ、コピー&ペーストのようにさまざまな機能がOSレベルで改善されるといいなあ、という期待が大半です。
現にこのエントリの原稿も地下鉄の車内で書いています。携帯でもこのようなことはできましたが、今まではそれをしようと思いませんでした。ではなぜいまそれをやっているか?
それはiPhoneが手元にあるからです。そういう習慣を与えてくれました。
Androidと違いiPhoneはコアな部分までAppleが管理して触らせないようにしています。このこだわりがMac OSをはじめさまざまなプロダクトにおいてのUIの一貫性を与えてきたのでしょう。しかしながら上記のような不都合が生じているのもまた確かです。Appleが美しい一貫性を保った上で、機能の向上を行ってくれることを期待してやみません。