YAMAGUCHI::weblog

噛み付き地蔵に憧れて、この神の世界にやってきました。マドンナみたいな男の子、コッペです。

OpenTelemetryの公式ドキュメント日本語化プロジェクトのメンバーを募集しています

はじめに

こんにちは、AWSデベロッパーアドボケイトをしているものです。この記事はOpenTelemetry Advent Calendar 2024の最終日の記事です。現時点で何日か穴が空いてるので、代打で書きたい方がいたらぜひご参加ください。去年の記事みたいなゴリゴリの内部実装みたいな話を書こうとも思いましたが、OpenTelemetryの盛り上がりを来年以降も継続するためにメンバー募集をしたいと思います。

宣伝

唐突に宣伝ですがOpenTelemetryの概念を理解するための入門書として『入門OpenTelemetry』という書籍が来月末に発売されます。

"Learning OpenTelemetry"の翻訳書です。ぜひ予約してください!

OpenTelemetry公式ドキュメントの翻訳プロジェクト

去年の6月にOpenTelemetryの公式ドキュメントの翻訳プロジェクトが密かに始まり、8月に正式にプロジェクトとして大々的に公開されました。

opentelemetry.io

現在、翻訳が進められている言語として、日本語、中国語(北京語)、スペイン語ポルトガル語、フランス語があります。進捗は言語によってまちまちですが、公式ウェブサイトの画面右上にある言語メニューを選択することで各言語のドキュメントを確認できるようになっています。

実際に上のアナウンスが日本語化されたブログ記事がこちらです。

opentelemetry.io

参加方法

私は母国語で公式ドキュメントが読めるというのはユーザーの拡大において非常に大切なことだと思っています。これを実現するには多くの人手が必要なのですが、今のところ日本語化のコントリビュートは4人からのみで、そのうちほとんどが私が翻訳したものになっています。しかし最近転職とかもあったので、私がほぼ稼働できていません!この火を途絶えさせないためにもぜひ参加メンバーを募集したいと思います。

コントリビュートの方法に関してはこのページに書いてあるので、面倒ではあると思いますがまず上から読んでください。(特にTranslation Guideのところが大事です)

opentelemetry.io

サンプルとして、 open-telemetry/opentelemetry.io にある既存の日本語版を見てもらえればと思います。

github.com

pull requestを作っていただけると、 @open-telemetry/docs-ja-approver になっている人々(現状日本語話者は私と @katzchang )がレビューしてからマージという流れになります。

github.com

pull requestがいくつかマージされると、上のGitHub teamに登録される流れとなり、晴れてapproverになれます。

気後れする方へ

とりあえずどんな感じなのか気になっているけどいきなりpull request作るのは気後れしてしまうという方は、ぜひOpenTelemetry翻訳プロジェクト関係者が集まるチャットに参加して気軽に話しかけてみてください!

まず公式はCNCF Slackの #otel-docs-localization チャンネルです。ここでは翻訳プロジェクトに関わっている世界中の主要なメンバーが全員揃っている上に、なんとまだいまは人が少ないので非常にカジュアルに会話できるという、大変オトクなチャンネルになっています。

cloud-native.slack.com

しかし「やり取りを英語でするのはちょっと・・・」という方向けにもおすすめの場所があります。それが古に作った「Observability Japan」という怪しいDiscordサーバーの #otel-docs-ja チャンネルです。

discord.gg

このDiscordサーバーですが、いまは OpenTelemetry meetup の開催直前になるとちょっとだけ盛り上がるだけという、かなり過疎なサーバーですが、質問などがある場合はすぐに反応があります。

このチャンネルは元々はOpenTelemetryの仕様が1.0になる遥か前に勇み足で日本語化を始めた際に、連絡用に作ったチャンネルだったのですが、公式な翻訳プロジェクトの開始に伴い、元々の日本語化プロジェクトのレポジトリはアーカイブとなりました。

github.com

ぜひお気軽にご参加ください!

やらないといけないこと

すでにプロジェクトは始まっているので、淡々と翻訳していくだけなのですが、記事の翻訳をするにともなって、副次的に次のようなことも課題として挙がっています。

  • 訳語の統一、およびそのブレの自動化
  • 言語間で差異が出ている見出しの順序の統一

方針などは議論しながら進めていければ思いますので、興味を持たれた方は上のSlackや、私のTwitter DMなどでご連絡ください。

おわりに

宣伝もしたとおり『入門OpenTelemetry』も出ますし、来年はOpenTelemetryがますます飛躍する年だと思います。ぜひ一緒に盛り上げていきましょう!

それではみなさん良いお年を!