はじめに
いまや多くの会社が「キャッシュレスだ、ペイメントだ」とペイメント事業に乗り出し、経済産業省もキャッシュレス・消費者還元事業などの施策を打ち出して、日本全体でキャッシュレスが一大ブームになっている昨今ですが、セブンペイの不正アクセスなどもあり、セキュリティに関する懸念も広く一般的に認知されました。
図解とQ&Aですっきりわかる! 絶対得するキャッシュレス決済超入門
- 作者: 岩田昭男,別冊宝島編集部
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そんな不正アクセスに関して、キャッシュレス界隈において長らく取り組んでいる業界と言えばクレジットカード業界です。不正利用に関してはかなり高度なシステムによって検知しています。しかしながら、現状の仕組みとしていわゆるクレジットカード番号(プライマリアカウント番号、PAN)、セキュリティコード(CVV2、CVC2など)、有効期限、そして所有者の氏名という、すべてカードの表面に記録されている情報で決済ができてしまうため*1、一度それらの情報が漏洩してしまうと不正利用の対象となる危険性が格段に上がります。
クレジットカードのイシュアーはこうした危険を事前に察知して情報漏洩があった場合、あるいは不正利用が多発した加盟店などがあった場合、利用したカードを差替える措置などを取っています。今回はそういう連絡が来て、実際にカードの差替えを行ったあとにどれくらいの手続きが必要になったかの記録をしました。
三菱UFJニコスからの連絡
ある日三菱UFJニコスから一通の封書が届きました。開けてみると「クレジットカード差替えに関するお願い」と書いてあります。
中を読んでみると、次のような文言がありました。
お客様が以前ご利用になった一部の店舗が犯罪集団によるカード情報の不正詐欺に遭った疑いがあり、カード情報が流出した可能性が極めて高いことが判明いたしました。
ただ事ではありません。普段から利用明細には目を通しているものの、こういった連絡が来るとあらためて不安になります。その後次のような連絡が太字で書かれていました。
お手持ちのカードを新しい番号のカードへ差替えさせていただきたく、同封のカード差替え承諾書のご返送をお願い申し上げます。
そうせざるを得ないのは分かるのだけれども、その後困ったことに次の事柄が判明しました。
- 承諾書が三菱UFJニコスに到着次第、使用中のカードは無効になる。
- 新しいカードが到着するまでに1週間〜10日かかる。
- 光熱費関係以外はクレジットカード経由での引き落としは更新する必要がある。
まず2番めがかなり不便で、その10日間メインカードが利用できないということになるわけです。また3番めも非常に不便です。ネット回線等、ネット上で引き落とし先のカード情報を更新できないサービスにすべて手続きの申し込みをしなければなりません。
2番めに関しては、1週間メインカード無しで過ごす実験でしたが、モバイルSuicaや他のカード、ペイメントサービスの残金などでキャッシュレス決済はまかなえてしまいました。案外何とかなるものですね。
カード情報を更新しなければならなかったサービス
3番めの各種サービスの引き落とし先クレジットカード情報の変更ですが、当初は書面による手続きが結構あると思って、めんどうで嫌だなと思っていたけれど、よくよく調べてみると光熱費以外の手続きはすべてオンラインで完結しました。また今回の差替えでは光熱費(東京ガス、東京電力、東京水道局)に関してはカード会社側で変更してくれたので、すべてオンラインで完結。思っていたよりは世の中進んでました。
- Google
- Google Play Music
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- オンライン・ショッピング
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- Money Forward
- Freee
- スマートEX
- カーシェアサービス
- 各種ペイメントサービス
- Kyash
- バンドルカード
- PayPal
- Uber / Lyft / Japan Taxi
- インターネット回線
- IIJmio
- お名前.com
- 家事代行サービス(メール経由でニコスの決済代行サービスへのリンクが送られてくる)
ブラウザやAndroidのカード情報補完がすごく便利だった
Google Chromeをはじめ、最近のブラウザにはカード情報をフォームに自動補完する機能があります。
今回の更新でも、パソコンで作業していた時は結構自動補完で入力できたので楽でした。またモバイル系の更新はAndroidでやっていたけれど、AndroidがGoogle Payの情報に基づいて同様に補完してくれました。
*1:3Dセキュアなどもありますが、それですら少数派