はじめに
こんにちは。気がつけばまたブログの更新が滞っていました。7月最終週〜8月第一週にかけてイタリアに旅行に行ってきたので、旅行記を残しておこうと思います。
旅程
今回の旅行ではイタリアの中央の3都市(フィレンツェ、ベネチア、ローマ)を巡る旅行をしてきました。日程は7/28-8/5の7泊9日。事前情報でフィレンツェ、ベネチアは街が小さいと聞いていたので、この2都市では2泊、ローマでは3泊の予定としました。各都市の移動は高速鉄道でした。
都市 | 日程 |
---|---|
フィレンツェ | 7/28-7/30 |
ベネチア | 7/30-8/1 |
ローマ | 8/1-8/4 |
またガイドブックは次のものを購入した。どれでも良かったけれど、立ち寄る3都市の情報が程よく均等に載っていたので。現地でもレストラン選びなどの時に役に立った。
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2015/05/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
気付き
色々と細かく書けると思うのですが、まずは旅程全体を通してと各都市での気付きを箇条書きで列挙。写真を見てからだとよりわかってもらえるかもしれないので置いときます。
全体として
- イタリアではクレジットカード決済ではPIN番号を聞かれ、サインでの決済はほぼできない。おそらく偽装カード対策か。また現金払いのみのところも多い。
- 英語は案外通じるが、イタリア語を幾つか覚えていったほうが当然楽しい。
- 看板や印刷物などに対してはGoogle翻訳がものすごく便利。(後述)
- 今回の日程(夏期)では日没は20:30前後で、街は日没に合わせて夜が始まる感じ。飲食店も日付が変わるまで開いている所も多い。
- どの展示施設も事前にインターネット予約しておくべき。(後述)
- 特にバチカン博物館は当日2時間近く炎天下で待つ人もいた。
- 寺院などを巡る際は服装や荷物の大きさに注意。
- 肌の露出があると入場拒否される可能性があるので、男性でも大きめのストールなどを持って行くと便利。(腰にまいて足全体を隠せる)
- かばんもレンズ一本が入るカメラバック程度の大きさにおさえておかないと、クロークに預けなければならなかったり、下手をするとクロークすら無いので注意。
- とにかく日差しが強く直射日光を浴びていると非常に暑い。一旦日陰などに入ると涼しい。帽子は持っていった方がいい。(自分は持って行かなかった)
- 上記の状況なので水をとにかく飲んでいた。観光地の露店などでは500mlで€1とか取られるけど、スーパーなどにいけば1.5Lで€0.5とかで買える。
- 何も言わないと炭酸入りが出てくる可能性もあるので、炭酸水(伊: frizzante)か自然水(伊: naturale)か表記を確認する。
- 飲食店でも水は有料。1-1.5Lで€1-2くらい。その時も "still water" など水の種類を言うこと。
- 街中に泉があり、飲用可のところが多数。水質は硬い。(後述)
- 街中にトイレが少ない。
- 食事のときや施設に行ったときトイレを都度借りたほうが良い。
- 夏は特に水を四六時中飲んでいるのでトイレ探しは結構大事な要素。
- 公衆トイレもあることもあるがたいてい有料。(ベネチアでは1回€1.5だった)
- 公共WIfiはそんなにない。出来ることならSIMカードを買おう。(後述)
- 飲食店でも「Free Wifi」の看板を掲げて入るものの、店員にいちいち聞くのは面倒。
- 訪れた3都市では4Gが入りました。
- 飲食店に飛び込みで入らないように注意。ボッタクリに合わないための対応。
- 店に入る前にTripAdvisorやGoogle Placesで評価を確認。星の数が高くても「5つ星かつコメントなし」の評価ばかりのところは怪しい。日本語のレビューで高評価のところは結構信頼できる。
- 疲れきっていたときにこれをしないで飛び込んだ店で見事にぼられた。(後述)
- Google Mapsは最高に役に立った。
- 周辺情報(レストラン、スーパー、薬局、観光スポット等々)
- ルート検索での公共交通機関情報(バスのルート番号、水上バスの番号等々)
- チップは本当にサービスに満足した時に支払う、という文化を感じた。
- 向こうが欲しいと思っている場合はサービス料を予め上乗せしていたり、席料(コペルト)を取っていることも多い。
フィレンツェ
- ルネサンス文化が色濃く残る街。街もルネサンス時代から残る建物が多く、景観の保存にも力を入れている印象。
- 完全な観光都市というわけではなく、地元の人は観光以外の産業でも生活している印象。
- 街も観光のみではなく、生活に必要な施設(スーパー、百貨店等々)も数多く見られる。
- 飲食店・商品の価格も観光価格という印象はそこまで受けなかった。
- 食事はトスカーナ料理なので肉が多い。
- ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナという伝統的なTボーンステーキはどこもkg単位でしか頼めないが、あっという間に平らげてしまうほど美味しい。一度は頼むべき。
- 主要箇所は全部徒歩で移動可能。むしろタクシーを捕まえるほうが難しい。
- ウフィッツィ美術館をしっかり見たければ3時間以上は確保しておきたい。
ベネチア
- 街並みは綺麗だが、水路は結構汚い。ただ臭くはなかった。路地は迷路のようで非常に楽しい。フィレンツェよりは広いものの、頑張れば全部徒歩で回れる広さ。
- ご飯は他の都市に比べて2割ほど値段が高い。
- ぼったくりも多い。旅行中唯一ぼったくられたのがベネチア。
- バーカロという立ち飲み居酒屋が最高に良い。ベネチアに行ったら食事の時間は気にせず、小腹が空いたらバーカロで軽く飲んで移動、というのが良いかもしれない。
- 水上バスは時間帯によっては非常に混む。
- ゴンドラは値段交渉をしようと思ったが軒並み公定料金で自分がまわったところでは交渉ができるところがなかった。
- 値段は30分で€80と割高。二度と来ることもないと思ったので乗った。
- ゴンドラに乗らなくても十分ベネチア観光は楽しめるので、乗らないという選択肢もあり。
- サンマルコ広場は夜に行くと人も落ち着いていて綺麗。
- サンマルコ寺院は荷物を預けないと入れない場合がある。
- 満潮時に広場が浸水することがある。今回はたまたま少しだけ浸水した様子を見ることができた。
- 完全な観光都市なので客引きなどは多い。
ローマ
- 泉が街の至る所にある。
- タクシーは色が白いものは安全。
- カラカラ浴場跡での野外オペラの帰りはタクシーが必須。カーテンコール前に席を立てばすぐにタクシーに乗れる。
- タクシー会社がタクシー待ちの列を整理していて、ボッタクリの心配もない。ホテルの人が「スペイン広場まで€13以上請求してくるようならすぐにぼったくりだと訴えろ」と事前に忠告してくれたが、見事€13で到着した。
- スリが結構いる。細心の注意を。財布をポケットに入れておくなんて「スってくれ」と言っているようなもの。
- 結構スーパーが多い。
- 当たり前のように古代ローマ時代の遺跡が街中にある。とにかくスケールが大きく圧倒される。
- バス網が発達していて非常に便利。地下鉄もそこそこ便利。
- バス、地下鉄が時間を守ることはまずない。時間前に出発するとか当たり前。
- バスではチケットを確認していない。適当。
- ローマ市内から空港まではタクシーでのボッタクリが横行したため、最近は固定料金を設定することが多いとのこと。
細かなTipsなど
箇条書きで(後述)としたところに関して追記していきます。
インターネット予約
とにかく並びまくるので、出来る限りインターネットでチケットを予約していったほうが良い。またもし突発的にどこかの施設に行きたくなったとしても、携帯からインターネット予約でチケットが買えるならそのほうがよいこともある。とにかく炎天下長時間並ぶのは本当に疲れる。自分が予約していった施設は次。
- ウフィツィ美術館
- ドォーモ
- バチカン博物館
- "Admission tickets"を選択
- カラカラ浴場跡の野外オペラ
- シーズンになると上記サイトからリンクされてるチケット販売サイトで購入可能
Google翻訳
Word Lensを統合してから海外旅行に欠かせないアプリケーションになりました。人だったら英語でコミュニケーションをすることも可能ですが、掲示物・印刷物はGoogle翻訳がないと内容の確認が不可能です。試しにベネチアの水上バスのチケットで見てみましょう。こちらがオリジナル。イタリア語だけでまったくわかりません。
これをGoogle翻訳にかけるとこうなります。
なんとなく分かる!
他にも店舗の営業時間やお店のメニューの解読にも役に立ちます。(後述)
プリペイドSIMカード
この時代なので旅行中に現地で情報を集めることはあたりまえだと思う。海外用のWifiルーターを借りてもいいんだろうけど、割高だし余計な荷物が増えるのは面倒。イタリアではVodafone、TIM、3IT、Windなどいくつかのキャリアがありますが、Vodafoneの情報が多かったのと、最初に泊まる都市のフィレンツェにVodafoneのショップがあったので、そこで購入しました。
購入したのは「Vodafone Holiday」というプランのプリペイドSIM。300分の通話、SMS300通、4G回線の接続で2GBまでのデータ通信がついて€30という良心的な価格設定。
購入は簡単で、Vodafoneの店舗へ行き、「プリペイドSIMをくれ」と言ってパスポートを提示しただけです。するとユニバーサルSIMをくれるので裏面のスクラッチを削ってPIN番号を取得。
自分が使っている携帯はSIMフリー端末なので、挿して再起動したらPIN番号を聞かれるので入力したら使えました。注意事項として、SIMを挿してからアクティベーションまでに2時間は携帯の電源をオンにしてはいけないとのこと。その間に電源をオンにすると、SIMのサーバ側での設定がおかしくなることがあるそうです。というか自分がそうなりました。
ぼったくりについて
ぼったくりには遭わないように気をつけていたのですが、ベネチアで歩きまわりすぎて疲れてたので、レビューを調べもせずに適当に入ったトラットリアでふっかけられて口論になりました。値下げはしてもらったものの予算より1500円ほど多く取られました。こちらのサイト にあるところの重量制というやつです。「おすすめですよ」と言われたので「お腹は空いていないから、1人分を2人で分けるけどいいかな」と聞いたら「もちろんOK」と言われたのでそのまま注文。(その時は重量制であることを知らず、ただ具材についての説明を受けただけ。)
食べ終わって会計が出てきたら表示の価格€9に対しての4倍の€36という値段。これはおかしいとメインのウェイターを呼ぶと
- ウェイター「これは重量制なのは当たり前だ」
- 私「中身について聞いた時に何も言わなかっただろ」
- ウェイター「それは中身についてしか聞かれてないからだ」
- 私「特筆すべきことは無いかと聞いただろ」
- ウェイター「俺の仕事は中身を説明することだけだ」
- 私「中身の説明にグラム数が入ってないだろ!」
- ウェイター「グラム数を説明する義務はない」
- 私「言い値じゃないか。大体お腹いっぱいだから1人前の量だと言ったのに、他のパスタも400gもだすのか。」
- ウェイター「それは違う。これだけ特別」
- 私「あきらかに値段ふっかけてるじゃないか」
と押し問答の末、€20になりました。とはいえ、まずくはなかったものの、そこまで美味しいかったわけでもなく...完全なぼったくりではなかったものの、良い勉強になりました。
そもそもこれはメニューをもらった時点でGoogle翻訳にかけておけばよかったのですが、他のページのメニューはすべて英語が表記してあったので油断してました。こういうこともあって、それ以降は特に慎重にお店に入る前にかならずTripAdvisorやGoogle Placesでレビューをきちんと確認するようになりました。
泉について
まさしく回復の泉の街のあちこちにある。24時間出続けていて冷たい。タオルを濡らして涼んだりすることもできる。硬水だけど、そのまま飲んだりすることも可能。
参考
旅行の際に参考にしたサイトや書籍など。