YAMAGUCHI::weblog

噛み付き地蔵に憧れて、この神の世界にやってきました。マドンナみたいな男の子、コッペです。

インドに行ってきた(準備編)

はじめに

こんにちは、OpenTelemetry推進委員会です。Velocity Berlin、KubeCon North Americaの出張に続いてGDG Cloud Community Daysというイベント(DevFest的なイベント)がインドの7都市であり、そのうち4都市で登壇してきました。その際に、今回初めてインドにいくのでもろもろと準備をしました、という記録です。

旅程

都市 日程
クアラルンプール 12/1-2
バンガロール 12/2-4
ハイデラバード 12/4-6
チェンナイ 12/6-7
デリー 12/7-9

インドというか、南アジア・東南アジアではシンガポール以外の国に行くのが初めてだったのでいろいろと準備が必要でした。いろいろ書いていたら準備だけで長くなってしまったので、まずは準備編だけまとめます。

ビザ

日本のパスポートの保持者は数多くの国においてビザの取得が免除されていて、海外出張に行くたびにその恩恵を感じます。しかしインドに関してはビザの取得が必須です。とはいえ、日本国籍の人間はインドの主要な都市に行く限りにおいては比較的容易な申請方法で取得可能です。

indianvisaonline.gov.in

インド国内で空港や港がある都市にのみ行く場合には、書面による申請ではなくオンラインでのe-VISAの申請が可能で、多くの質問に答える必要はありますが、アメリカのESTAを取得するのとあまり変わらない手間でインドのビザを取得可能です。*1

実際自分も条件に適応するのがビジネスビザだったため、その申請をしたところ中2日で申請が処理され、無事にe-VISAが取得できました。一つ注意としては、申請の際に入国と出国の都市(空港や港)を聞かれるのですが、もし申請後に旅程に変更があっても、先に書いたように空港や港がある都市内を移動するだけであれば最申請の必要はありません。

インドに到着した際にe-VISAを印刷した紙を専用の入国審査窓口で見せると、いくつかの質問を経た上でパスポートにビザとなるスタンプを押してくれます。

公衆衛生・健康

予防接種

www.in.emb-japan.go.jp

「出張だし大丈夫」とは言われるのだけど、こういう機会でも無ければ打たないし、保険としてリターンが大きい*2ので、打ってきました。

直前に行ったこともあり、1日で6本という幼児もびっくりの数の予防接種を打ってきました。担当の看護師も「いやー、これはなかなかに大変ですね」と言ってました。

整腸剤

予防接種にあわせて薬等々を準備しました。調べてみるとインドで罹患するような病気(虫や細菌が原因のもの)の場合は、日本で市販されている薬ではどうにもならないものがほぼすべてということだったので、買うのは整腸剤のみ。安心のビオフェルミンSを購入しました。

新ビオフェルミンS錠 [指定医薬部外品]

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  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

スポーツドリンクの粉

整腸剤をもってしても一度感染症や食あたりになってしまえば意味がありません。回復までの期間、脱水症状を回避しつつ栄養を摂るためにもスポーツドリンクの粉を持っていくのが良いと判断し、合計10L分の粉を用意しました。

虫除け

「インドの虫は強いので日本の虫除けは役に立たない」と、これまたインドの虫の戦闘力を推してくるブログ記事ばかりを見かけます。

というわけで、普段は室内にいるから必要ないとは思うけれど、外に出ることがある場合に備えて、 現地の虫よけ剤にも入っているディート(ジエチルトルアミド)を含んだ虫よけ剤を購入。100mlだしガスを使わないプッシュ式のスプレーなのも海外への携行を意識したメーカー側の配慮を感じ好感度アップです。

【第2類医薬品】ムヒの虫よけムシペールα30 60mL

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  • 発売日: 2017/03/21
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大気汚染

インドの大気汚染は近年かなり重篤な水準になっているよう*3で、各種報道でもそのような内容の記事がたくさん見られます。

またこちらの世界の大気汚染を地図で一覧できるサイトでも顕著です。

waqi.info

たとえば東京都心は世界的に見ても都市部の中ではかなり空気が綺麗。

f:id:ymotongpoo:20191201045737p:plain

一方インド、特にデリーがある北インドでは時間によってはスケールの上限値に近い900超えの数値が出るエリアが多数あります。

f:id:ymotongpoo:20191209144340p:plain

出張中はイベントで登壇したり室内で過ごすことが多いとはいえ、移動中や空調が効かなかったときの場合に備え、マスクを持っていくことにしました。マスクもきちんと「PM2.5対策」などと明記してあるものです。

両替

インドルピーは国外への持ち出しが禁止で、日本国内の空港の両替所でもインドルピーは交換できません。したがってインド国内で両替するしかありません。

さまざまなサイトで調べたりインドに行ったことがある同僚に聞くと「両替所では現在では利用不可になっている旧紙幣を出してきて騙してくるやつがいる」とか「両替時に札をくすねられた」とか様々な話を聞いてやる気をなくしました。

今回は出張で現地観光をするような時間もほぼ無いため、カードでできるだけ過ごしてみることにしました。また万が一現金が必要になった場合には他の海外出張時と同様、ソニー銀行のカードを使ってATMを利用して引き出すことにします。

SIMカード

インドでは現地でSIMカードを取得するのが少し面倒という記事をいくつか見かけたため、なるべく国内で事前に購入していきたいと思ったのですが、ちょうど良さそうなSIMカードが値段も安く売っていたのでそちらをAmazonで購入しました。

レビューを見る限りはインドで使っている人は多いようですが、果たしてきちんと使えるのでしょうか。現地で確かめてみます。

というわけで、出張編に続きます...

参考

*1:質問内容が複雑だったり、添付するパスポートをスキャンしたPDFや申請者の写真画像のフォーマットに制限があり、その加工が多少面倒です。

*2:例えば破傷風とかは子供の頃に予防接種しているならブースターを摂取することで10年効く

*3:The Economistの記事によると2018年の大気汚染のワースト30の都市のうち、インドの都市が22あった。