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海水パンツとゴーグルで、巨万の富を築きました。カリブの怪物、フリーアルバイター瞳です。

深圳に行ってきた(その2)

はじめに

こんにちは、Stackdriver担当になったものです。StackdriverはGoogle Cloud Platform内の製品群で、ロギング、エラーレポート、トレース、モニタリングなどを扱いやすくするものです。

さて、この記事は下の「深圳に行ってきた(その1)」の続きです。

ymotongpoo.hatenablog.com

華強北(华强北)の雰囲気

自分が行ったのはまさに今週の水曜日なので夏が始まったばかりだったのですが、外気温は34度。とてもじゃないけど外にい続けたら暑くてかないません。

歩道の幅が青山通りくらいあるので、人が少なく感じますが、実際歩行者の数自体もそんなにいなかった気がします。平日だから、というのもあると思いますが、多くの人が建物内にいたのでしょう。また近くに昼食を取れるお店が多くなく外に出たくないので、デリバリーを頼む人が多かったのか、電動スクーターが数多く走っていました。深圳に来て驚いたのは、QR決済よりも電動スクーターの数とその馴染み方です。

上のようにデリバリーサービスの電動スクーターが普通に日本の原付スクーターと同じような感覚でバンバン走っていました。広場からちょっと外れた通りではこのような馴染み具合。

どれくらい電動スクーターが多いかは駐輪されている数をみると明らかです。近くに止められていたもののうち半分以上が電動スクーターでした。

一方で、レンタル自転車も健在です。道路の反対なので見づらいですが、黄色いのものがofo、オレンジのものがmobikeです。

ところで、わりときれいめな写真ばかり載せてきましたが、やはり急速に発展したところには必ず光が当たらない場所もあり、ビルの中にはがらんどうになっているブースやビルの中でもゴミが散乱していることもあり、館内禁煙の建物でも普通に廊下で喫煙している人がいたりします。

そうした建物を子供が遊んでいるのを見ると、なかなかに切ない気持ちになったりすることもあります。

京基100(KK100)

さて時間はあっという間に過ぎて3時過ぎ、深圳から香港まで2時間かかることを考えると、そろそろ別のところに移動してもう一つ何かみたいなと思っていたところに良いものを見つけました。

遠くに見える高い先に向かって尖ったビルは深圳で最も高いビルである京基100です。これは行ってみる価値がありそうだということで、タクシーを捕まえられないかとビルの方向に歩いていましたが、結局地下鉄に乗りました。

大劇院(大剧院)駅から直結で建物には入れましたが、京基100には展望台はないと言われます。残念だなあと思っていたところ、中にあるホテルの利用者であれば行けるとのこと。そして、96階にある展望ができるラウンジは一人230元(3800円)払えば「アフタヌーンティー」の利用ができるとのこと。次いつ来るかもわからないし、スカイツリーの450m展望台にはもっと高い料金を払って行ったことがあるので、まあいいか、ということで入りました。

96階からの眺めはなかなかに圧巻で、深圳が中国で3番目に大きな都市だということをあらためて意識させられる眺めでした。ガスで霞んでいるのも、発展している地域であるからこそかなと思いました。ところで230元払った「アフタヌーンティー」ですが、割と良心的なもので、230元までならメニューにある飲み物と食べ物を自由に頼んでも良いというものでした。ビールを数杯とチーズを食べつつ、96階からの眺めを堪能できるのはなかなかの体験です。

面白かったのは国境側の眺めで、川を挟んで向こう側とこちら側で明らかに発展の様子が違う。実際に帰りにMTR羅湖駅から撮った写真でも其の様子は明らかです。

MTR羅湖駅は深圳から見たら川向こうで、先の写真のように非常に牧歌的な風景でした。そして遠くに見える深圳の町並みは急速に発展した近代都市という感じです。

中国を垣間見る

深圳の街中にもプロパガンダ広告をしばしば見かけました。

「人民には信仰があり、民族には希望があり、国家には力がある」これは一昨年の共産党党大会での習近平の言葉ですね。 またほかにも電気街の建物の中に次のような垂れ幕がありました。

見切れていますが、これも去年の共産党党大会で習近平が触れた「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」が、そのまま垂れ幕としてかかっています。

さきほどの京基100からの風景を見たり、街中の発展を見ていても感じましたが、国が特区として開発を進めることの利点はトップダウンのスピード感だと思います。深圳がこれほどまでに急激に発展して世界有数の技術特区になったのは、ひとえに国策によるものでしょう。

電気街のビル内に局所的に見られた荒廃も、今後の発展で上書きされ、また新たな発展をしていくのでしょう。実際、華強北から京基100に向かって歩いているときも、古いビルを潰して新しい巨大なビルを建築している工事現場の横を通りました。

巨大な中国がトップダウンで開発を進めているその根底にあるのは、こうした共産的な動きなのだなと、改めて感じました。

深圳は面白い街でした

単純に電気街を歩くというのは自分のような人間には楽しいもので、時間を忘れてすごせるので、またぜひ来てみたいです。 それだけでなく、もともとの深圳がまだ残っている場所は今回の訪問では見ていないので、次回来たときにはぜひ見たいと思います。 また次回来るまでには新たな開発が行われていることでしょう。そうした街の変化もぜひ見てみたいです。