はじめに
こんにちはStackdriverあらためGoogle Cloud Operations担当者です。先日Caravelle BLEを作って使い始めて絶好調だったのですが、諸事情で2台のマシンを使わねばならず、そうなるとBLE接続のキーボードだと不便だということになり、有線の40%キーボードを作ろうと思い立ち、Claw44を注文しました。
用意したもの
- Claw44 製作キット
- 自分はBOOTHで買ったんですが、遊舎工房のほうが安定供給されている感じがあります
- OLED
- Kailh Speed Burnt Orange 50個
- OEMプロファイルキーキャップ
- ひとまずCaravelle BLEのを外して使用
- TRSケーブル
- micro USBケーブル
- Pro Microのmicro USB端子はもげやすいので、以前買ったマグネット式のケーブルを用意
- こういうの → Ewise マグネット 3in1 充電ケーブル 1mx2本 360度回転 防塵 Android iPhone MicroUSB TypeC 対応 3A 急速充電 データ転送 QC3.0 (2本セットシルバー)
ビルドログ
Caravelle BLEに続いて、今回も大したビルドログはなく、素晴らしいビルドガイドを参考にしたらあっさりできました。
以下、作業中の諸々の感想です。
- キースイッチソケットの取り付けのとき、押し付けながら盛りハンダを溶かすと「ポコッ」とソケットが穴にはまりながら固定されるのが気持ちいい
- OLEDはソケットに挿すと片持ちでの固定になるので、ソケットに挿しても普通にグラグラ動くから不安になる
- スペーサーに脱落防止用の輪っかをはめるのが地味に大変だった
- キーキャップの付け替えで外そうとすると、キースイッチごと取れてしまって面倒なことが多い
- ファームウェアの書き込みでちょっと手間取った
- 最初メインで使っているWindows機でやろうとしたけどWSL使わないワークアラウンド探して結局やめた
- サブのLinuxマシンでDocker動かしたら一発で簡単にできた
- おとなしく qmk_firmware のレポジトリのスクリプト を使うのが良い
- 自分の場合
$ ./util/docker_build.sh claw44:ymotongpoo:avrdude
できた
Tentatively finished. I should get better set of keycaps. #claw44 pic.twitter.com/TfrVX7nzc2
— Yoshi Yamaguchi ⌨ Keyboard builder (@ymotongpoo) 2020年7月11日
作者のオススメが3Dキーキャップだったので、OEMプロファイルのキーキャップでのフィット感はどうかなと思ったけど、普通にいい感じに収まってくれました。またPCBがプレート内にかなりコンパクトに収まってくれているので、非常にスッキリとしているのもいいですね。キーキャップはいまAliExpressに発注しているDSAプロファイルのものが来たら、そちらに付け替えようかなと思っています。
今後
Caravelle BLEのデフォルトキーマップが良かったので、そのときに自分用に少しカスタマイズしたものをベースに、Caravelle BLEから減った4キー分をうまく割り当てた結果、だいぶキーマップがこなれた感じになって、しばらく40%キーボードはこれをベースにしていこうかな、という感じです。
使い始めてみると小指のスタッガードが思ったよりも下がっていて、慣れるのに少し時間がかかりそうです。こういったキーボードは個人の手の形に大きくフィット感が左右されるので、しばらく使ってみてフィット感がいまいちだった場合には、もしかすると来月あたりにまた別のキーボードを作り始めているかもしれません。
またファームウェアではデフォルトでOLEDに押したキーを表示しますが、セキュリティ観点で決して良くはない、というか完全に問題があるので、現在のレイヤーを大きく表示するような動作にしたいと考えています。ただ、OLEDをいじるためにファームウェアを適当にいじると文鎮化する可能性があるので、うまいことテストする方法を知りたいです。
おわりに
Caravelle BLEと違いダイオードとICのコンスルーのはんだ付けがあったので、もうちょっと時間がかかるかと思いましたが、就寝前の数時間で2日間であっさり完成してくれました。作者の @yfuku_ さん、良い基盤を作ってくれてありがとうございました。