はじめに
こんにちは、StackdriverあらためGoogle Cloud Operations担当者です。在宅勤務が常態化した結果、本社でのオフラインでの決定事項などが減り、以前からリモート勤務が常態であった私にとっては逆に仕事がやりやすい状態になっています。
さて、在宅勤務が基本で、外出する娯楽も減ってくると、室内、とくに在宅での趣味が充実してきます。その一環で、これまで会社の工作室(Maker's Room)でのみ行っていた電子工作も、やはり家でできるようになったほうが良いと思いはじめました。ちょうどそのとき、たまたまネットでCaravelle BLEの再販が始まったと知ったので、急いで注文し、作成することにしました。
用意したもの
- Caravelle BLE 製作キット
- Kailh Speed Burnt Orange 50個
- OEMプロファイルのキーキャップセット
- ボタン電子 CR2032 4つ
ビルドログ
ビルドログはほぼなくて、素晴らしいビルドガイドがあるので、そちらに従っていれば電子工作経験があればすぐに作れると思います。
以下諸々作業中の感想です。自分の基盤はver 2.1と書かれていました。
- 電池基盤のコンデンサーのはんだ付けは基盤を固定してないと難しかった。(買うのが面倒でクリップ台無しで作業してたらハマった)
- インサートの熱圧入はコツがいるけど、ガイド通り230-240度くらいでゆっくり段階的に入れていったらまっすぐ入れられた
- ファームウェアのビルドのときに、レポジトリ内のDockerfileに気づいてなくて、はるか昔に作ったようなクロスビルド環境作るのかとすこし面倒に思ったけど、結果 qmkfm/base_containerの存在を知ったからよかった
docker run -it -v /path/to/repo:/qmk_firmware:rw --entrypoint /bin/bash qmkfm/base_container
で環境に入ればすぐビルドできる- Python入れたりする手間がちょっとだけ減る
- DFUでのファームウェアアップデートが簡単すぎてびっくりした
できた
Finished... pic.twitter.com/eIMOwf31A7
— Yoshi Yamaguchi ⌨ Keyboard builder (@ymotongpoo) 2020年7月3日
初めての無線キーボードの自作、初めての48キー常用を始めたわけですが、デフォルトキーマップが良いのか意外に移行で手間取ることはありませんでした。*1
デフォルトではキーボードと端末の通信インターバルが90秒で設定されていましたが、たびたび接続が切れてしまうため、60秒に設定を変更したところ非常に快適になりました。接続中は特にひどい遅延もなく*2、快適に使っています。しばらくはこれをメインキーボードとして使っていこうと思います。
今後
とりあえず普通に使えるようになったので、今後はこのあたりを改善していこうと思います。
BATT_LV
で3000m以上出てるのにWindowsがバッテリー不足として認識してしょっちゅう接続が切れるので原因を調査する- キーマップをどんどん最適化していく
- パームレストを買う。OEMプロファイルのキーの高さだと、結構高さがあって疲れる。
おわりに
制作日数は就寝前の数時間を使って2日程度でしたが、ここまですんなり作成できたのは、ひとえに元の製作キットとビルドガイドが作りやすく作られていたからだと思います。ICとダイオードを全部つけなくていいのは本当に楽でした。作者のid:SatT99さん、すばらしいキーボードを設計してくださってありがとうございます!
これからも素敵なキーボードを期待しています。
この文章はすべてCaravelle BLEを使って書かれました。
追記 (2020.07.06 12:40)
今後、に書いたいくつかの点が早くも改善されたので追記します。
- BLEが切れる問題は、机の下にあるデスクトップマシンにBTドングルを挿していたために机の天板が干渉していた可能性がありました。ためしに机の上にあるUSB切替器にドングルを挿してみたところ、まったく途切れることなく、快適に作業できるようになりました。
- パームレストは家に転がっていた適当な板切れを切ってそこに手を載せてみたら十分いい感じになりました。あとでオイルとニスを塗ります。