YAMAGUCHI::weblog

海水パンツとゴーグルで、巨万の富を築きました。カリブの怪物、フリーアルバイター瞳です。

マレーシアに行ってきた

はじめに

こんにちは、Google CloudでオブザーバビリティやSREを担当しているエンジニアです。先日バルセロナに家族旅行に行ってきましたが、今年最後の出張として12月初旬にクアラルンプールに出張に行ってきました。

バルセロナに行くときはアムステルダムまで13時間、そこから乗継便で3時間強と体力的に疲れるフライトでしたが、それと比べたらクアラルンプールまでは直行便で7時間程度なので余裕でした。

旅程

日程 アクティビティ
11/30 NRT→KUL
12/1 マレーシアオフィスで仕事&登壇者懇親会
12/2 DevFest KL 2023
12/3-4 少し観光&KUL→NRT

気付きと感想

Malaysia Digital Arrival Card(MDAC)

マレーシアは90日間の滞在でパスポートの残存期間が半年以上あればビザなしで入国できますが、それ以外にMDACというデジタル入国カードを記入して、入国審査自動化ゲートを使うことを推奨されました。

これは今月1日から義務化されたそうなので、これからマレーシアに行く場合には事前に登録する必要があります。12/8からは登録していないと出発できないそうです。登録自体はパソコンでやればすぐにできるので、これから行くときは気をつけないといけないですね。

KLIA Ekspressを使って市内へ楽々接続

クアラルンプールの中心地はクアラルンプール国際空港(KLIA)から60kmくらい離れているのですが、KLIA Ekspressという特急を使うと一駅でKL Sentral駅まで着きます。乗車時間は30分ぐらいで料金も55MYR(2023年12月現在で1700円くらい)なので、一旦KL Sentralまで移動したい人にはとても便利でした。

会社のオフィスがまさにKL Sentral駅のすぐそばで、自分はKL Sentral周辺のホテルを取ったため、とても便利でした。

現金かQRコードでしか支払えないところがある

日本もそうですが、個人商店のような規模のお店だとクレジットカードを受け付けてくれません。そのため、現金かQRコード決済を用意しておく必要があります。最低限のセーフネットになる現金を用意しておくのが安全でしょう。

自分は海外に行った際にはソニー銀行のキャッシュカードを使って現地ATMから引き出しています。ソニー銀行は為替レートがかなりお得で、手数料もそんなに高くないと思うので便利に使っています。

moneykit.net

blog.moneykit.net

ネットの情報によると普通に過ごすだけなら1日50MYRもあれば十分とのこと。だいたい3日しか滞在しないし、カードが使えるところにも行くので、200MYR程度ATMから引き出した。

Grab超便利

シンガポール出張は度々あるため、現地での移動のためにGrabのアカウントはすでに持っていましたが、マレーシアでも配車サービスといえばGrabなので同じアカウントを便利に使えました。料金もだいぶ安く、KL SentralからSunway周辺まで20km近く、35分の乗車で34MYR弱でした(日本円で1000円程度)。

また先のQRコードでの支払いに関しても、Grab PayというのがあってGrabアカウントに旅券番号を登録すればすぐに使えます。

電車は券売機の機嫌を知るのが難しい

Grabは便利なんですが、基本的に公共交通機関を無理なく使える場合は乗りたい主義なので、電車も活用します。Rapid KLという鉄道がKL Sentral駅を中心にクアラルンプール市内をさまざまに接続しているので、ちょっと乗ってKLCCのほうへ行ってみました。

まず切符売り場で切符を買います。日本のSUICA的なTouch'n Goというカードもあるのですが、券売機を使ってみたかったので切符にしました。

www.touchngo.com.my

これが券売機です。

この券売機がなかなかに曲者で、まずカードを使おうと思ったら「調子が悪いのでクレジットカードはやってません」という感じで使えませんでした(券売機右上の赤くステッカーで隠してある部分)。まあでも現金が余ってたので特に気にせず買います。路線を選んで、行き先の駅を選ぶと支払いの画面になります。

ここが完全にトラップで、券売機によって使える現金がまちまち!写真を見てわかるように、使えない紙幣には大きくバツ印が書いてあります。この券売機は5MYR紙幣まで使えますが、別の券売機を使ったときは紙幣が一切使えませんでした。小銭をそんなに持ってなかったので、そのときは仕方なく別の券売機に並びなおすわけですが、最終的な支払いの画面までこのステータスがわからないので、ちょっとしたギャンブル気分でした。

マレーシア国産車がとても多い

マレーシアは長年首相を務めたマハティール元首相が国産車構想を打ち立て、1985年にプロトン社を三菱自動車三菱商事との合弁で作ったあとに、それをうけてダイハツ三井物産との合弁でプロドゥアというコンパクトカーメインの会社が立ち上がった、という話を、マレーシア滞在中に大量のプロトン車、プロドゥア車を見かけて調べてみて初めて知りました。

おそらくGrabで配車を頼むと、結構な確率でこの2社の車が来ると思います。

商業施設のCフロアの意味がよく分からなかった

クアラルンプール市内のビル施設には当然いくつも階があるわけですが、その中でフロア名が「C」となっているところがチラホラありました。ヨーロッパ文化圏、北米文化圏の国にそれぞれそれなりに行ったことがありますが、C階という区分けを見かけた記憶がないのでなんだろうと思っていました。

特定の階がC階になるわけではなく、ビルによってその階の位置はまちまちで、ただ共通項としては他の施設と繋がっている階がC階になっていたので、おそらくConnectionとかそんなような意味合いの言葉の頭文字だろうと思っていました。

これはKLCCの階

こちらはNU Sentralの階

で、NU Sentralのフロアマップを見て「Concourse」と書いてあったので、なるほどと思いました。実際英語版Wikipediaには次のような説明がありました。

en.wikipedia.org

C for "Casino" or "Concourse"

もしかしたら他の国でも見かけているかもしれないけれど、この頻度で見かけるのはクアラルンプールの特徴かなあと思いました。

Duolingoのインドネシア語コースが予想以上に役立つ

せっかくマレーシアに行くので、多少現地語がわかったほうがいいと思い、行く2日前から付け焼き刃でDuolingoでインドネシア語のコースを取り始めました。「え、マレー語じゃないの?」という疑問を持つのは当然で、本当はマレー語のコースを取りたかったんですが、Duolingoにはインドネシア語しかなかったので、そちらを始めました。

www.duolingo.com

インドネシア語とマレー語は文法や語彙などは近しいものがあるため、知っているとある程度現地で看板などが読めたりします。

www.tufs.ac.jp

インドネシア語、マレー語はダイアクリティカルマークを使わないアルファベットを使い、発音もほぼローマ字読み(eやcがわかりやすく音が違う)で、文法はわりとシンプルで覚えやすい感じなので、学びやすいなと思いました。

www.tufs.ac.jp

現地で現地語を理解するというのは、この上なく楽しいものなので、出張や旅行に限らず、なるべく様々な言語を習得していきたいものです。

早朝にNEXがない

成田に朝6時に到着したのはおそらく初めてでした。

ja.flightaware.com

到着してみてから初めて気がついたのですが、成田エクスプレスの始発が7時40分とかで、せっかく早く成田に着いたのに1時間くらい暇な時間ができてしまいました。

www.jreast-timetable.jp

www.keisei.co.jp

ちょっとだけ始発が早く、かつ山手線までの所要時間はとりあえず短い京成スカイライナーに乗るという手もありましたが、なにせ山手線に着く頃には通勤ラッシュとぶつかる時間帯だったので、疲れた体で荷物を持ってその中を移動するのもためらわれたため、成田線快速逗子行きで品川まで行きました。結局座れはしたものの品川まで1時間半くらい千葉方面からの通勤混雑に遭遇したため、次はこのあたりのスケジュールも考慮して帰ろうかと思います。

参照

冬キャンプのほうが好きな理由

はじめに

先日、友人家族とデイキャンプをしたんだけれども、まだ友人家族は宿泊するキャンプをしたことがなく、色々とハードルがないか調べているところだったそう。なにかを決めるときは色々な制約があるわけだけれども、様々な理由から自分は冬キャンプのほうが好きなので、理由とともにそれをお伝えしました。

せっかくなのでメモとして自分が冬キャンプのほうが好きな理由を説明していこうと思います。なお、前提として自分は東京在住で、冬キャンプは主に南関東道志村〜富士周辺、山梨県北杜市の南側などに行くことがほとんどです。

TL;DR

自分はおおよそこういった理由で冬キャンプのほうを好んでいます。

  • 虫が出ない
  • 日焼けしない
  • 暑くない
    • 熱中症の心配がない
    • お風呂に入らなくてもなんとかなる
    • 食べ物が腐らない
    • 冷たいものは冷たいまま飲める
    • 寝やすい
  • 人が少ない
  • 大気が安定していて天気が予想しやすい
  • 星が綺麗
  • おこもりキャンプがしやすい
  • 焚き火のしがいがある
    • 焚き付けの木を拾いやすい

冬キャンプが好きな理由

虫が出ない

自分は虫一般は好きなので、気がついたらテントの中にバッタやカマキリが居たりするのはむしろキャンプの醍醐味だと思ってているのですが、蚊やアブは嫌いです。刺されたら痒いを通り越して、アブなんかだとめちゃくちゃ腫れます。最悪です。あまり頻度は高くないですが、夏はムカデやスズメバチなんかも出てきます。「虫が苦手なのでキャンプをしたくない」という方がいう「虫」がどこまで含まれるのかは人によると思うのですが、昆虫好きでも蚊やアブに喜んで刺される人は相当マニアックな人だと思います。

害虫対策として

  • 長袖を着る
  • 虫除けスプレーをかける
  • 強力な蚊取り線香太巻き蚊取り線香やパワー森林香など)をいくつも焚く
  • ヤブ蚊バリアといったスプレー剤を地面に撒く
  • 虫取りUSBランタンを点ける
  • オイルランタンに虫除けパラフィンオイルを使う

などさまざまにありますが、100%防げるわけではありません。冬は害虫含め、虫全般はほぼ活動していないため、こういった懸念をする必要がありません。

日焼けしない

夏は暑さから半袖を着がちで、風通しのいいオープンタープの下などで過ごしがちとなります。日も長いため、日に当たる確率はかなり高くなります。日焼け止めを塗ったりはしますが、汗をかいたり、それを拭いたりするなかでどんどん取れてしまい、塗り忘れなどで日焼けをすることも多くあると思います。虫対策とあわせて、可能であれば長袖をを着るのが賢明でしょう。自分はこうした理由から夏は日差しを避けられる林間サイトを選びがちです。もちろん、その分虫は増えるのですが。

しかし冬であればそもそも防寒のため長袖を着ています。また寒さ対策のため、サイドやフロントの跳ね上げはするにしても、テントの中で過ごすことも多いため、日焼けを気にすることはありません。

暑くない

日本の夏は暑いです。特にここ10年は最高気温が35度を超えることも多く、ひどいときには40度近くにもなります。標高1000m近いキャンプ場でも日中は30度を超えることがざらにあります。*1熱中症の懸念がいつもあるので、標高の高い場所でかつ日陰が多い林間サイトや風が涼しい川沿いの涼しいキャンプ場でないと行きたくないと感じています。冬であれば当たり前ですが暑くはありません。寒くはありますが後述するように防寒対策で十分対応できます。

熱中症とまでいかなくとも、結構汗をかいたりするので、夜寝る前にお風呂に入りたくなります。高規格キャンプ場でお風呂やシャワーが併設されていたり、近くに温泉があるキャンプ場なら良いですが、そうでなければ汗拭きシートなどでお茶を濁して寝ます。場所によっては寝苦しい夜にもなります。日の出が早いので朝早くから気温が上がります。1泊で帰るとしても撤収する頃にはもう汗だくです。冬は汗をかくこともなく、自分だったらキャンプなら2日くらいだったらお風呂に入らなくてもいいかなあ、という感覚で過ごしています。また翌日に日中温泉に行くときも、冬の露天風呂など風情があって良いです(好みによる)。寝るときも装備があれば暖かい寝袋でぐっすりと眠れます。

夏は気温が高いので、外で食材を扱うときも注意が必要です。肉などは特に注意が必要で放っておけば腐ってしまいます。また夏の暑いときに限って飲みたいのは冷たい飲み物です。僕は自然の中で飲む冷たいビールは夏キャンプの醍醐味の一つだなと思うわけですが、一方でそれを実現するには保冷を頑張る必要があります。キャンプを続ける中で、2泊3日程度であれば前日の買い出しのみで冷たいビールを2日目夜まで維持するテクニックを獲得しましたが、やはり面倒です。食材も腐らせないようにテクニックを駆使したりします(例: そもそも食材自体を凍らせて持っていくなど)。しかし、冬はそんなことを気にしないでもそもそも気温が冷蔵庫なみの温度なので、特にビールの温度や食材の傷みなどは気にしないでも問題ありません。むしろ凍らせたくない食材をクーラーボックスに入れます。現代のテクノロジーでは冷やすよりも温めるほうが圧倒的に簡単なので、キャンプは気温が低いほうが何かと便利です。

人が少ない

キャンプは世間一般だと夏のアクティビティだと認識されているせいか人も少なく、冬はキャンプ場もオフシーズン価格になっていたりします。人気のキャンプ場も冬ならば予約が容易だったりします。人が多いキャンプ場、特にフリーサイトのキャンプ場だと、車を駐めるのも一苦労、テントの設置も限られたスペースで行わなければならないこともあったりします。また洗い場やトイレも混雑していたりします。人が少ない冬の時期では、そういった人の多さに起因するストレスはあまりありません。

大気が安定していて天気が予想しやすい

夏は気温が高いため雲が発達しやすく、近年ではゲリラ豪雨と呼ばれるような、突発的な雨も増えています。キャンプの懸念事項として挙げられやすいのは雨ですが(個人的には人が少なくなるのであえて雨キャンプに行くということもしますが)、キャンプに慣れてある程度対応できるならまだ良いですが、あまり準備もできておらず、また設営も不慣れなうちに大雨に降られてテントの浸水体験などをすると心が折れかねません。ここ数年はTC素材のテントも流行っていますが、雨に対してはTC素材は弱いため、悲惨な結果になる人もいます(給水して重さで最悪テントが潰れる)。また台風でそもそもキャンプの予定自体を諦めなければいけないというリスクもあります。設置や撤収の際の雨もスピードが問われ、慣れていないと荷物がずぶ濡れになるなど大変な思いをします。

その点冬は大気が安定していて、かなりの確率で予報通りになることが多いです。もちろん予想外の雨が降った場合の備えは持っては行きますが、概ね杞憂で終わることが多いです。また予想外に降られたとしても夏のような大雨になることはあまりなく、テントの中にいれば快適に過ごせます。

星が綺麗

これは夏冬関係なく、晴れていれば見える場所ではきれいに見えるわけですが、冬は乾燥しているため特に星が綺麗に見えます。星にあまり興味がない人であっても、少し山に近い明かりの少ないキャンプ場で夜にテントから出たときに、空一面に広がる星を見たときは思わずため息が出るのではないでしょうか。冬は夜の時間が長いためこうした星空を長く楽しめるのも良いですね。

おこもりキャンプがしやすい

夏はとにかく日光が強く気温も高いため、テントの中は蒸し暑くなってしまいます。これはベンチレーションを開けてサーキュレーターを回したとしてもどうにもなりません。夏キャンプの場合は寝る直前までオープンタープで過ごして、寝るときだけテントに入るということになります。私は一人で行くときはもはやそれに耐えられず、夏はハンモック泊やタープ泊をしています。(夏はこの装備になれるとその手軽さや涼しさから辞められなくなりましたが、それはまた別の話)

冬は逆に寒さを凌ぐために囲いがあるテントの中が快適空間になります。布一枚でも囲いがあるだけで随分違うものです。また最近はキャンプ用家電も充実しているので、ポータブル電源やモバイルバッテリー接続で電気毛布などを使うと、随分暖かくなります。自己責任で注意深く使う必要はありますが、灯油ストーブなどを点けると、換気用にベンチレーションを開けていても、ダウンなしで十分暖かく過ごせたりします。わざわざキャンプ場に行ってテントにこもるというのは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、テントの中で煮炊きをしてゆっくりと過ごすというのはそれはそれで楽しいものです。特に何かアクティビティをしたいわけではないけれど、自然に近いところでのんびりしたいオートキャンパーにはおすすめのスタイルです。

焚き火のしがいがある

焚き火をするという行為そのものはオフィス勤務の自分には非日常感があって、キャンプならではのアクティビティです。しかし夏は暑い。暑さに加えて焚き火の熱が来るとこれはもうたまりません。外で熾火や炭火で焼いた肉は格別に美味しいのですが、とはいえ暑い。暑いのです。

ところがこれが冬になると、焚き火も立派な暖房器具となります。スチール製のリフレクターで囲うと、防風できるだけでなく、輻射熱により焚き火の前は非常に暖かくなります。また薪も乾燥しているため、よく燃えます。寒い季節は、焚き火を見ながら暖かい飲み物を飲むという事自体で幸せを感じます。コーヒー、ココア、ホットワインウイスキーや焼酎のお湯割り。どれも想像しただけで過去のキャンプのリラックスした時間を思い出します。

またキャンプ場によってはサイト内に落ちている枯れ木を焚き木や薪にして良いのですが、冬はそういった枯れ枝や松ぼっくりがよく落ちていて、また乾燥もしているため、焚き火に困ることがありません。

夏キャンプのメリット

これまで夏キャンプが苦手だという話ばかり書いてきましたが、それでも夏にもキャンプをします。夏キャンプの好きなところも当然あります。

  • 装備が軽くて良い
    • 軽装で過ごせる
    • 凍死する心配がない
  • 川や海のアクティビティが楽しめる
  • 山が気持ちいい
  • テントがすぐに乾く

装備が軽くて良い

よっぽど標高の高い山にでも行かないかぎり、薄手の長袖(パーカーやウィンドブレーカー)を持っていれば、まず夜に寒くて寝られないということもなく、まして凍死する心配などをすることな無いでしょう。虫よけのためであっても必要な長袖は薄手で良く、また防寒対策等も必要ありません。寝心地さえ確保できれば寝られます。寝袋すらいらず、自分はブランケットだけで寝ることもよくあります。

大型のドームテントは使わずに、日中はタープの下で過ごし、寝るときだけ1.5人〜2人用テントで寝ます。特にソロキャンプのときはタープの下でフライシートを外して蚊帳代わりにインナーテントだけで寝ることもよくあります。また最近は蚊帳付きハンモックとタープだけの装備で行くこともよくあります。装備がとにかく軽く設営や撤収も10分程度で終わるので本当に快適です。

ウォーターアクティビティが楽しめる

キャンプにあわせてアウトドアアクティビティもするときは、水辺の活動ができるのが夏ならではです。単純に川や海に入って涼んでも良いですし、湖や海でSUPやパックラフトをするのも気持ちいいものです。特に日の出直後の人気が少ない時間帯に水辺を散歩するのは気持ちが良いものです。

山が気持ちいい

避暑に行く場合には標高が高い場所にあるキャンプ場に行くことが多く、そういうところでは東京では夜中でも30度を超えるようなところでも、林間サイトなどでは20度前後まで下がったりすることもあります。夜は静けさの中に風の香り、虫や鳥の声などが聞こえ、心地よい時間が流れます。また朝は涼しさと同時に霧や靄が立ち込めて、山の朝独特の雰囲気があり、そういった時間にホットサンドを食べたり、朝から炊いた白米を頬張ったりするのはなんともいえない満足感があります。

テントがすぐに乾く

たとえ夜に雨に降られても、サイトの水はけがよく、日がよく当たる場所であれば、撤収する頃にはテントが乾いていたりします。これは特に夏は日の出が早いので日光に当てて乾かす時間も長く取れるのが良いです。

冬キャンプのデメリット

最初の方では冬キャンプが好きな理由としてメリットをたくさん挙げましたが、当然デメリットもあります。デメリットとは言っていますが、準備をすれば解決できることもあったりしますし、またそれを克服するのが楽しみでもあったりするところではあります。

  • 装備がかさばる
    • 準備をしないと凍死しかねない
  • CB缶の燃焼力が下がる
  • 液体が凍る
  • テントが乾きづらい
  • 開いているキャンプ場が少なくなる
  • 風が強い

装備がかさばる

夏キャンプの逆です。当然寒いので防寒対策をしっかりしないとただただひたすら寒さと戦うだけのつらい時間を過ごすことになります。服装は上下防寒着、できれば靴もスキー場に行くつもりで厚い靴下やブーツを履くのが望ましいです。寝具もしっかりしたマットや寝袋、暖房器具(湯たんぽ、ホッカイロ、電気毛布、ストーブ等々)が必要になってきます。マットは安いクローズドセルマットでも重ねると断熱性能は足し算できるので、たくさん持っていけばなんとかなります。

CB缶の燃焼力が下がる

キャンプで調理をする際はバーナーを使うことが多いですが、私は主にオートキャンプをしているため、バーナーはCB缶のみで過ごしています。しかしCB缶の主成分である液化ブタンは沸点が-0.5度なので、100均で売っているCB缶だと火力が弱かったりつかなかったりすることがあります。

そのため冬キャンプに行くときは、少し高級なCB缶を使っています。OD缶用バーナーやアルコールストーブも万が一のため携行していますが、最低気温-10度くらいまでのキャンプでは普通のCB缶とこういった少し高めなCB缶のみで過ごせています。

こういった高いCB缶には液化イソブタンや液化プロパンが入っていて、沸点が低め(それぞれ -11.7度、-42度)なので、オートキャンプに行くような場所では問題なく過ごせています。OD缶はそもそも高山でも使えるように中身が液化イソブタン、液化プロパンがメインになってくるため、こういった心配はほぼありません。(安いOD缶でも液化イソブタンと液化ブタンの混合で、CB缶のように液化ブタンのみということはありません)

液体が凍る

メリットで触れていた外気温の低さですが、気をつけないと凍ってしまいます。うっかり凍らせてはいけない容器に液体が入っていると、朝起きたときに容器が変形したり割れてしまっているということがあります。また容器が壊れるまで行かなくても、朝起きて水を使いたいのに凍ってしまっていて使えないということもあります。凍らせたくないものは寝る前にクーラーボックス等に入れておくなど注意が必要です。

開いているキャンプ場が少なくなる

人が少なくなるのはいいのですが、冬は閑散期になるため、冬期は運営しないというキャンプ場もしばしばあります。特に標高が高いキャンプ場は、キャンプが好きな人であっても、よっぽどしっかり準備しないと凍死のリスクがあるために閉鎖しているという場合もあります。またキャンプ場自体は開いていても、たどり着くまでの山道が凍結や積雪で通行困難になっていることもしばしばあります。スキー場に行くときと同様、スタッドレスタイヤやチェーンなどの装備はしっかり整えていく必要があります。

風が強い

小学校や中学校の理科でも習う通り、冬は西高東低の気圧配置になることで偏西風が強化されて強い風が吹きます。(冬から春かけてが強い)特に冬は気温も低く、空気中の水蒸気量も減るため同じ風速でも風を強く感じます。キャンプをしていて、雨よりも怖いのは風です。風速5m以上を超えると、テントやタープが煽られてペグが勢いよく抜けて人や車に当たったり、ポールが折れてテントが建てられなくなったり、焚き火の熾が飛んでいくなど、危険です。これは定常的な風速ではなく、瞬間最大風速で起きえるリスクなので、キャンプ場の立地にもよりますが、設営時には特に気をつける必要があります。

ゆるキャン△でも取り上げられたふもとっぱらキャンプ場は遮るものがないだだっ広いフリーサイトで、冬は通称「テントの墓場」と言われています。その凄まじさの例として次の動画をご覧ください。


www.youtube.com

とはいえ、いまは天気予報も発達していて、風速予報なども結構正確に出ていたりするので、事前に調べておくことでできる対策もあります。

おわりに

以上はいま装備がすべてある状態で考えたときに手間やコストを考えると、自分は冬キャンプが好きです、という記事でした。もちろん装備を揃えるにはそれなりに費用がかかりますし、また収納するにも場所を取ります。このあたりは趣味への投資という点と、家族の理解などがあるので一概にどちらが良いと言えるものではないですし、どの季節もキャンプは楽しいと思うので、興味がある人は是非一緒に行きましょう!

散々「冬が良い」と書いてきておいてなんですが、キャンプのベストシーズンは晩秋だと思います!

*1:オートキャンプで行くような場所では標高が100m高くなるごとにおよそ0.6度気温が下がりますが、それでも1000mで6度程度までしか違いがありません。

YAMAGUCHI::weblogの2022年を振り返る

はじめに

こんにちは、Cloud Operations担当者です。2022年も最後日となりました。そして私の誕生日です。だんだんと歳を重ねることが億劫になる年齢となってきました。例のやつを貼りました。よろしくお願いします。

www.amazon.jp

2020年、2021年に引き続き、相変わらず新型コロナウイルスの猛威に左右される1年でした。しかしながら経済的な要請などから人出も増え、オフラインイベントも増えるなど、リモートワーク前提だった過去2年からはまた違った気遣いの多い1年となりました。

ymotongpooの2022年

去年立てた目標

毎年思うんですが、翌年に向けて立てた目標はだいたい3月頃には忘れてるんで、このリストを見てびっくりしました。

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • OpenTelemetryは安定版がでるので、イベントを行っていきたい
    • Collector関連でOSSを出したい
  • Goコミュニティ関連
    • Go Conference 2022 Springの運営を無事終わらせる
    • Gophers Japanの運営体制を確立する
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 翻訳はコツコツ
    • いま行っている監訳を終わらせる
  • 自作キーボード
    • 自分でキーボードの基板を設計する
  • キャンプ
    • 引き続きキャンプ道具の洗練をさせていく
    • 悪天候キャンプに慣れる(雨キャンプは未経験)
    • ソロキャンプの充実
  • 語学
    • DELEかHSKを受ける

2022年は会社では1年を通してオフィス勤務となって生活リズムや職務内容もだいぶかわってなかなか思うように出来なかったこともありました。

仕事

今年は社内の仕事で技術的な仕事とプロジェクトリード的な仕事の割合がだいぶ後者が増えてきたので、なかなか思うように時間が取れなかったのですが、いろいろとチャレンジングな仕事が多く出来たかなと思います。

イベント登壇

今年はオンライン、オフライン含めてイベント登壇が多くなった一年でした。公なものだけでも次のようなイベントに登壇していたようです。

またゲストスピーカーとしてパートナー企業のイベントに招待いただいたのもありがたい1年でした。

これ以外にも顧客向けのクローズドなイベントやセミナーなどもあり、登壇が非常に多い1年となりました。

インタビュー記事

SRE関連のインタビューも多く受ける1年でした。

去年の振り返りの記事では「今年は社内仕事がだいぶ多かったので、来年はもう少しブログ等も含めて露出を行っていければと思っています。」と書いていたので、一応目標は達成できたと思う反面、ブログ記事など文章でのアウトプットがなかなか出来なかったので、来年は改善していきたいと思います。

OpenTelemetry関連

メトリクスとログのリリースがだいぶ遅れたので安定版が出るのが遅れた都合もあって、イベントのタイミングを伺っていたのですが、今年はイベントはできませんでした。しかしながら12月に初めて企画したOpenTelemetryアドベントカレンダーでは多くの投稿があり、また1年を通じてOpenTelemetry関連のブログ記事などをだいぶ見かけるようになってきたので、来年はイベントをしたいなと思います。

qiita.com

Collector関連では、自社のプラグイン方面で社内での検証仕事が多かったのですが、来年は率先してコードのコミットも増やしていこうと思います。

zenn.dev

Goコミュニティ関連

次の2つの目標が立てられていましたが、概ね達成されたように思います。

  • Go Conference 2022 Springの運営を無事終わらせる
  • Gophers Japanの運営体制を確立する

これらは一緒にイベントや組織の運営をしてくださっている方々が大部分を率先してくださったおかげで無事に出来たなあという感謝の気持ちでいっぱいです。

gocon.jp

Go Conferenceなんかはもはや自分はちょこちょこと意見を共有するくらいしか出来ていないですが、新しく運営に参加してくださった方々がどんどん新しいことを企画してくれるので、本当に嬉しい限りです。

さらなるGo Conferenceの運営と日本のGoコミュニティの支援のためにGophers Japanという一般社団法人を共同で設立したわけですが、まだまだ財務処理面での課題が残っていて、一般社団法人の設立は大変なのだなと感じています。来年には諸々整って、多くの活動ができるのではないかと期待しています。

執筆・翻訳・監訳

つぎのような目標と立てていました。

  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 翻訳はコツコツ
    • いま行っている監訳を終わらせる

今年は一念発起したこともあり、抱えていた翻訳と監訳の企画3件はすべて初校提出まで終えることが出来ました。数年抱えていた企画もあったので、ようやく終えることができてホッとしています。諸事情で年内の出版は出来ませんでしたが、来年には3冊すべて出版できる見込みなのでとても楽しみな年になりそうです。そのうちの一冊である「オブザーバビリティ・エンジニアリング」は無事に発刊の案内もでてAmazonを始め全国書店で予約が開始されました。

www.oreilly.co.jp

また会社でも翻訳の仕事があり、来年成果として出せるようになったと思うので、来年は成果がたくさん出せるかなと期待が膨らみます。

趣味

自作キーボード

本業の仕事量がだいぶ増えたことや生活の変化がだいぶあったことで、去年にオープンした自作キーボードのECサイトを一旦閉店することとなりました。これに関しても、ただ新規購入を停止してサイトを閉じればいいというだけでなく、予約販売だった商品が納品されて無事に予約された方々に届くまでを見届ける必要があったり、家に残っていた梱包材などの在庫を処分したりと雑多な処理がたくさんあり、思ったよりも大変でした。

キーボードの設計が時間が取れず出来なかったことが心残りですが、引き続きほそぼそと楽しんでいこうと思います。

キャンプ

キャンプに関しては次のような目標を立てていました。

  • 引き続きキャンプ道具の洗練をさせていく
  • 悪天候キャンプに慣れる(雨キャンプは未経験)
  • ソロキャンプの充実

去年に引き続き、毎月最低1回キャンプに行っていたこともあって、キャンプそのものは公園に遊びに行くくらいの感覚でできるようになりました。また今年はあえて雨が降ることがわかっている週末にキャンプ場に行き、雨キャンプを楽しむというようなことをしたので、だいぶ楽しみ方に幅が出てきました。また先日も買ってよかったものの記事に書いたように、ハンモック泊を始めたのでソロキャンプがぐっと楽しくなりました。

ymotongpoo.hatenablog.com

ハンモック泊はテントの中で寝るのと違った開放感や非日常感が得られて、キャンプならではの感覚を得られました。これはとても大きな変化で、非常に充実したキャンプライフを送れたなと思います。

語学

去年に引き続きDuolingoをコツコツとやっていました。去年に引き続き上位0.1%に入ったようです。

去年の段階ではDELE(国際的なスペイン語の試験)かHSK(国際的な中国語の試験)を受けると言っていたのですが、中国語はDuolingoだけでは心もとないと思ったまま教材を探しているうちに1年が終わってしまい、スペイン語に関してはDELEの試験が高いことと受けるのであればB1(英語でいうと英検2級レベル)から受けるべきというコメントを見かけたので、今年1年はDuolingoを多めにやってきました。その結果、ここ最近はYouTubeTwitterに流れてくるスペイン語のコメントもある程度読めるようになってきたので、来年こそはDELEを受験したいなと思うようになりました。DELEは東京だと年4回実施しているのですが、11月の試験を目標にしようと思います。

その他

奨学金完済

この1年の振り返りを書き始めた頃から毎月コツコツ返済してきた日本学生支援機構奨学金を今年の9月に完済しました。詳細は次のエントリーに書きました。

ymotongpoo.hatenablog.com

すべて第一種奨学金だったため、繰り上げ返済のモチベーションも特になく、自分への戒めとして毎月返済を行っていましたが、それもついに終わったと思うと非常にスッキリした心持ちになります。来年は返済に充てていたお金をなにか有益なことに使っていきたいと思います。

来年に向けて

来年はこんな感じでやっていこうと思います。

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • SRE関連含めたプラクティスの普及
    • OpenTelemetryイベントの実施
    • Collector関連でOSSを出したい
  • Goコミュニティ関連
    • Go Conference 2023 Springの運営を無事終わらせる
    • Gophers Japanの活動の拡大
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 新たな翻訳企画
  • キャンプ
    • 1年を通じたハンモック泊の充実
  • 語学
    • DELE受験

2022年に買ってよかったもの

はじめに

こんにちは、Google Cloudでオブザーバビリティを担当しているものです。今年も残すところあと3日となりました。いかがお過ごしでしょうか。

2022年(2021年含む)に買ってよかったもの

去年このエントリーを書かなかったので、ついでなので2年分載せてしまおうと思います。2021年〜2022年は、コロナ禍において、緊急事態宣言で外出もおぼつかなかった2020年から、徐々にその生活スタイルを変化させつつ、人との接触も増えてきた2年間だったと思います。今現在進行形でまだまだ油断が出来ない日々が続いていますが、対面でのイベントなども増えてきました。そんな中、私は相変わらずなるべく感染リスクが高いイベントは避けつつ、適度に気晴らしをするためにこの2年間はキャンプやアウトドアを主な趣味として続けてきていました。2021年に買ったキャンプ系の買い物は次のエントリーに多く書いています。

ymotongpoo.hatenablog.com

ここでは2022年に買い足したキャンプ道具や、それ以外の買い物について良かったものを取り上げていこうと思います。

ハンモック用ギア

2022年の自分のキャンプスタイルでの大きな変化として、ハンモック泊を始めました。これまでは用意周到に、冬は絶対に凍えることのないように灯油ストーブやコット、厚手のインフレーターマットなどを使って、快適さ優先のキャンプをしていたのですが、YouTubeでいろいろな方のキャンプ動画を見ていて、どうもハンモック泊が面白そうだと思うようになりました。そこでまずカジュアルにハンモックを楽しめないかと思い一番上のUnigearのハンモックを購入し、郊外のハンモックが可能な公園やキャンプ場で昼間に寝転がったりしてみたわけです。これが思いの外楽しく、かつ準備や撤収も楽だったので、次のチャレンジとしてハンモック泊をすることにしました。 宿泊となると、ちゃんとしたハンモックや冬に向けた防寒装備が欲しくなります。幸い、ハンモック泊を調べるとすぐに出てくるDDハンモックとDDアンダーブランケットがそこまで高くない価格で買えるとわかったので、早速購入しました。冬用寝袋はすでに持っていたので、これらと合わせて11月末と12月頭に立て続けに道志村にキャンプに行ったわけですが、睡眠中まったく凍えることはなく*1、非常に快適に過ごせて新たな楽しみを見つけることが出来ました。設営撤収も早く、荷物もコンパクトなので、思い立ったときに行きやすいのが最高です。

保冷缶ホルダー

夏に冷たい缶ビールがすぐに温まってしまうのが嫌で購入しました。これはキャンプだけでなく家でも大活躍で、クーラーボックスや冷蔵庫から缶を出してすぐにこれに入れて飲んでいると、手の温度や外気で温まってしまうのが防げて、かなり長時間冷たいビールを楽しめるようになりました。またサーモスからはこれよりも安い保冷缶ホルダーも出ているのですが、こちらのモデルはこれ自身がタンブラーにもなるので、キャンプで荷物を減らしたいときに重宝しました。冷たい飲み物だけでなく、冬には温かい飲み物を入れてもいいのが便利です。

焼肉用トング

これもキャンプでグリルで肉を焼いたり調理の際に細かくものを掴みたいときに便利そうだったので買ったんですが、これが思っていた以上に便利でした。行儀は良くないですが、キャンプではこのままつまんで食べたりも出来ます。ここでこだわりポイントとしては、テーブルに置いて先が地面につかないような形になっているものを選んだことです。やはりキャンプだと土や砂がどうしてもテーブルに乗ってきたりするので、これは大事なポイントでした。これもキャンプだけでなく、家でちょっと調理するときに便利に使えているので、買ってよかったです。

リストウォーマー

冬キャンプにも慣れてきて、防寒着の着方なども覚えてきて外で暖房を使わずに過ごす時間が長くなってきました。より快適に過ごそうと思ったときに、どうしても手首が冷えて指先が冷えることが多かったので、今年の秋からこのリストウォーマーを使い始めました。これが非常に快適で、指が出ているので携帯電話を操作することも困らないし、しかしながら手首は常に温まっているので、手が冷たくなるのもだいぶ軽減されました。本当に寒い場合はこの上から手袋をしているので手首はずっと温かいままです。これまでは上着の袖の部分を締めるなどで対応していましたが、これを買ってからはそのあたりを気にしなくて良くなって快適です。

ミニランタン&マイクロフラッシュ

これまでもLEDランタンは持っていたのですが、夜にトイレに行くときなどに懐中電灯として使いたいときに光が拡散してしまって使いづらさを感じていました。また形も懐中電灯のように前を照らす場合には持ちづらいものだったので、そのように使えるものを探していました。ゴールゼロのミニランタンは昨今のキャンプブームで需要が高まりすぎて常に在庫がない状態が続き、多くの転売がはびこっています。(現在進行系)そして、コピー品も多く出回っています。2個ほしかった自分は1つはゴールゼロの正規品を購入し、もう一つはNaturehike製のコピー品を購入しました。両方とも使ってますが、ともに便利で、ハンモック泊のときは特にこれ1つあれば十分もろもろまかなえ、気に入ったので常にかばんにつけて歩いています。

asics GELLYTE III

5年履いたスニーカーがついにだめになったタイミングで、どうせならちゃんと自分の足に合う靴がほしいと思って試着しまくっていたら、このasicsのGELLYTE IIIの履き心地がとても良かったので買いました。自分の足はいわゆる甲高幅広な上にサイズが25.5cmとかで、いつも探すのに苦労します。国外ブランドの靴を履くと結構きついんですが、さすがアシックス、自分のような足もちゃんとカバーしてくれるんだなと関心しました。

*1:12月頭の方は最低気温が-5℃程度まで下がりました

日本学生支援機構の奨学金を完済した

はじめに

こんにちは、Google CloudでオブザーバビリティSREの関連技術の普及と製品の改善を担当しているものです。このエントリーはPySpaアドベントカレンダー 2022の1日目の記事です。

2008年4月に大学院(修士)を修了して就職し、その半年後の10月から数えて丸14年かけて高校、大学、大学院と借りていた日本学生支援機構の奨学金を2022年9月の支払いで完済し、無事全奨学金の完済証明書が揃いました。本記事はせっかく完済したので自分の記録として残すために書きました。これは知人の本間さん(@CkReal)がちょうど同じようなタイミングで完済されていたので、刺激されたものです。

blog.ckreal.net

奨学金を借りるに至った経緯

単純に家計が厳しかったからです。自分の家庭は父親が小売業の従業員(正社員)で母親が農業(準社員)で仕事をしていたものの、給与は決して良いほうではありませんでした。ただ子供の教育にはお金をかけてくれる家庭ではあったので中高は私立に行かせてくれていました。(「大学は国立大学でないと無理」と言われていて、それなりにプレッシャーを感じてはいました。)弟がいたこともあり、高校から奨学金を借り、そこから大学、大学院と日本育英会(現「日本学生支援機構」)から貸与型奨学金を借りることとなりました。また大学時代には地元の信金が行っていた給付型奨学金を月に1万円余いただいていました。

高校三年時に父親の勤務先が債務超過に陥って、事業縮小のためにリストラにあったこともあり、大学時代は奨学金とアルバイトで生活費を賄っていました。*1東京は家賃も高かったので、大学から離れた安い賃貸に住んでいました。*2

在学中の心境

アルバイトで生活費を賄って切り詰めた上で、余剰のお金でそれなりに大学生活自体は楽しんでいました。しかし、東京圏出身の友人が実家暮らしで家賃も必要ないためアルバイトで稼いだお金を全部交遊費に使ったりとしているのを見て、羨ましく思ったことが無いと言えば嘘になります。いつも頭のどこかでお金に関する不安を抱えたまま在学しているというのはあまり精神的には良いものではありませんでした。

大学院に入ってから、より効率良くお金を稼ぎたいと思い、知人のツテでプログラミングのアルバイトを始めて、だいぶ余裕がでました。たまたま運良く多少のコードが書けたことで生活が多少なりとも良くなったのは、今の職業の原体験だったなと思います。

奨学金を借りているという事実は大学院修了後に就職先を決める際にも影響しました。すでに崩壊しつつはありましたが、まだ根強く残っていた日系企業の終身雇用型の給与体系では奨学金の返済がままならないと感じ、自分のスキルを活かせそうな外資系のIT企業を中心に就職活動を進めていました。*3

奨学金の返済中の心境

就職してから、毎月奨学金の支払いが手取りの一定以上の割合を占めているというのは本当に精神衛生上良くなく、就職後5年くらいはちょっと大きな買い物をしたときに「奨学金の支払いが無かったら贅沢できたな」とか思ったりしてました。困窮はしていませんでしたが、何かを購入する際には支払った金額に対する機能が見合うものなのか、いわゆる「コストパフォーマンス」を重要視するような買い物を常に心がけていたことをよく覚えています。これは今でも染み付いています。

ある程度以上の収入になってからは余裕が出てきたので、各支払いの際に奨学金のことを思い出すことはありませんでしたが、それでもなお、毎月メインバンクのネット銀行から、引き落とし用のメガバンクの口座に定期振込が実行されるたびに「この支払いで本が買えたな」とか考えることはしょっちゅうでした。

奨学金を完済しての心境

特に生活に大きな変化はありませんが、それでもこれからは年間で数十万円の返済がなくなって、年に1回はちょっとした良い旅行に行けるかと思うと、ささやかな喜びを感じます。

奨学金を貸与してもらえなければ、大学にも行けていなかったし、自分がプログラミングのアルバイトをすることもなかったし、きっと外資系IT企業に勤めることもなかったので、今のこの状況にはなってなかったと考えると、感謝しています。しかしながら、贅沢を言うならば、自分も給付型の奨学金が得られていたら、もう少し精神的にすり減ること無く過ごせた時間はあっただろうなと感じています。ルサンチマンとまでは言わないけれど、あの鬱屈した心境はこれから先の生活ではしていきたくないと感じています。

www.jiji.com

給付型奨学金の拡充を行う政策が発表されました。試験一発でキャリアをつかめるチャンスがあるというのは公平性の観点でとても素晴らしいことだと考えています。そして奨学金は家庭の経済状況の差によるハンデを埋めるための素晴らしい制度だと思います。より多くの人にチャンスが行き渡る制度がこれからも維持されることを願っています。

明日は @hiroakis_ の「マンション・リノベ・郊外」に関する話の予定です。

*1:大学の授業料は大学1年後期から半期ごとに免除の申請をして全額免除や半額免除にしてもらっていたので、なんとかなっていました。

*2:今見てみたらまだその物件が残っていて、専有面積10平米とかで驚きました。

*3:当時はGoogle日本法人のエンジニア採用が始まったばかりで、一応応募したけれどレベルが高すぎて通らなかったことを思い出しました。