YAMAGUCHI::weblog

噛み付き地蔵に憧れて、この神の世界にやってきました。マドンナみたいな男の子、コッペです。

CB650Rを買った話

はじめに

この記事は pyspaアドベントカレンダーの17日目の記事で、技術とはまったく関係のない話です。約2年前に普通二輪免許を取り、その直後に大型二輪免許を取得しました。そして今年の4月に大型二輪CB650R を購入したのですが、なぜバイクの免許を取って、なぜCB650Rを買ったのか、という話を書きます。

学生の頃の話

自分の母親が心配性な部分もあり、小さな頃から「バイクは二輪だから転んで危ない。自動車は四輪だから転ばないから安全」という「理屈はわかるが、それなら自転車に乗らせないほうが良いのでは?」という理論で高校のころに原付の免許を取らせてくれませんでした(そもそも通っていた高校では原付の免許取得は特例でないと取得できない校則があったので、手続きが面倒だからだったということもあるとは思う)。

で、時は流れて自分も大学生になり、友人にはちらほらバイクの免許を取り、中型バイクを購入してツーリングで旅行をしたり、夜に友人同士で自由に家を行き来するような人もでてきました。それを見て自分は「うらやましいなー、でもバイク怖いし、維持も金かかるしなあ」と思いながら過ごしていました。また当時は自分も無限の体力があったので、自由に移動する必要があるときは15km以内であれば自転車でどこでも行っていて、「まあこれでいいか」となんとなく自分に言い聞かせていました。東京に住んでいたこともあり、自転車+電車(たまにバス)で十分便利に過ごせていたこともこれに影響しているでしょう。

大学院に入ると、システム開発の仕事で大学院生の割にはバイトというよりはいささか多めの給料をもらえるようになり、生活費を賄いつつスコットのカジュアルなロードバイクを買いました。これでより一層自転車で移動するのが楽になり、どこでも自転車に乗っていました。しかし、研究室の同期や後輩の何人かがSR400やらD-TRACKERやらCB250やらに乗って、いろんなところに自由に行ってるのを見てやはり「バイクいいなー」と思っていました。

その後輩の中でSR400に乗っていた小野くんは、たまにヘルメットを貸してくれて、自分を後ろに乗せて日帰り温泉まで連れてってくれたりして、それが自分にとって初めてのバイクの体験でした。自転車とはまったく違うあの加速や鼓動感、その躍動感は強烈に覚えていて「バイクすごいなー」と感動をしたのを覚えています。SR400は単気筒のバイクなので、余計にそう思ったのかもしれません。

研究室では小野くんは油圧で人間の手に似せた動作をするロボットハンドの開発をずっとしてたんですが、ひょうきんでいながら真面目でコツコツと作業する彼を見て「本当にすごい根気だなあ」と感心したのを覚えています。小野くんは1学年下だったので、自分がM2のときに就職活動をしていて、結局ホンダに就職していました。最初社名を聞いたときは当時のホンダだったのでロボット部門*1かなと思ったけど、二輪部門と聞いて「まあそりゃあ小野くんだしな」と納得しました。

40歳にして普通二輪免許取得

自分は小野くんの就職活動を見届けた数カ月後に、大学院を修了して就職をしました。その後転職があったり、結婚をしたり、子供が生まれたりといった人生のイベントが数多くあったわけですが、自動車に乗ったり、自家用車を買ったりといったことはあったけれど、「バイクに乗る」という選択肢がまったく思い浮かばず、気がつけば40歳になっていました。

ある日、ふと昔のことを話している最中に、「そういえば大学生の頃、自分はバイクに乗りたいと思っていたんだ」という昔の感情を思い出し、「自分は結局バイクに乗ることがなく人生を終えてしまうのかな」などと考えたら、急にバイクに乗りたい気持ちが昂ってきて、すぐさま教習所に申込みに行きました。新しい家に引っ越すにあたり「原付二種に乗れたら家の周りを移動するのにも便利だしな」とハンターカブを買おうと思っていたことも後押しとなりました。

はじめは「とりあえずハンターカブに乗れればいいか」としか考えてなかったんですが、教習車のCB400 Super Fourに乗っているうちに「中型に乗りたい!」と思うようになってしまいました。免許自体はすんなり取れて、暫くの間はレンタルバイクでいろんなバイクをレンタルして乗っていました。ひとまず「死ぬまでにバイクを運転できるようになる」はクリアできて良かったんですが、一度知ってしまった楽しみは抑えられず、ハンターカブではなく400ccくらいのバイクを所有したくなってしまいました。

大型二輪免許も取得

いざバイクを買おうと思って調べてみると、いま中型で新車のラインナップを見ると欲しいバイクが全然ない!400ccで免許の区切りがある国は少なく、世界的な需要に合わせてバイクメーカー各社がミドルクラス(500cc〜750ccくらい)に力を入れているため、400cc前後に選択肢が全然ない。自分は丸目のネイキッドが欲しいのに、ホンダのGB350は90km/hくらいで謎のリミットがかかって全然高速走行できないし、カワサキZ400はなんか尖ってる、ヤマハMT-03もヘッドライトがシュッとしてる、スズキはそもそも400ccネイキッドを出してない、ということで国内メーカーは全滅でした。外車に乗るか?とも考えて、トライアンフScrambler 400 Xとかもどうかなと思ったんですが、どうせなら制約を取っ払ってしまったほうが良いと思い大型二輪の免許を取ることにして、数カ月後には無事に取得できました。

大型二輪免許を取ると決意し始めた頃から、扱いやすさや自分の性格*2から「乗るならミドルクラスが良いだろう」と勝手に思っていたのと、教習所で慣れ親しんだホンダのCBの4気筒シリーズを踏襲したきれいなエキパイ、その他タンクや丸目ヘッドライトなどの造形からCB650Rがほしいなあと思うようになりました。

こちらの記事より画像引用)

するとおあつらえ向きにCB650RにE-clutchという新しい機構が搭載されるというので、どうせならそれが搭載されているバージョンがいいなあと思うようになりました(実際レンタルバイクに乗っているときに渋滞でクラッチめんどくさいなと思うことがあった)。DCTなどと違ってE-Clutchを切れば普通のMT車として乗れるところに惹かれました。

response.jp

小野くんがE-clutchを開発していた

そういうわけでCB650R E-clutch版に対する購入意欲が湧いていた2024年6月頃だったのですが、調査のためにE-clutch関連の記事を眺めていると、見慣れた顔が出ていて思わず「ええっ!?」と声を上げてしまいました。

www.autoby.jp global.honda

研究室にいた小野くんがE-clutchの主任開発者としてホンダのオウンドメディアやバイク情報サイトでインタビューを受けてました。

読めば、E-clutchの開発に10年もかかったと言うじゃないですか。自分が社会人になってから同じプロダクトに10年も関わり続けたことがなく、業界全体としてもそういった人はごく少数である中、彼は10年間E-clutchの開発を続けて、結果としてホンダの新時代を担う新機構として大々的にリリースされたと。本当にすごいことなので、興奮覚めやらぬうちに小野くんに連絡を取りました。

納期遅延でタイミングを待つことに

やはり新機構なこともあって、なにかしら生産中に問題が発覚したりして当初は2024年6月発売予定だったものが9月に延期され、また生産も追いつかないことから結構納期が遅延していました。自分はつなぎにGB500TTという旧車にすでに乗っていたため、生産体制が戻るまで待てばいいか、と思い結局2025年2月に発注し、2025年4月に無事に納車されました。

それからは趣味のツーリングだけでなく、300km以内くらいの距離に1人でさっと移動する必要があるときにはE-clutchの機能を存分に使いながら長距離移動の足としても活躍してくれています。

(先日のJAWS FESTA in 金沢にもCB650Rで行ってきました)

これから

E-clutch発表当時はCB650R/CBR650Rだけの搭載でしたが、いまやRebel 250とその兄弟車CL250には搭載され、そして先日のEICMAでは更に5車種での搭載が発表されています。その中でXL750 トランザルプにも搭載されるという発表がありました。

バイクを買う計画を立てた当初はトランザルプも買いたいと思っていたのですが、小野くんのためにもE-clutchが付いたバイクが欲しいと思いCB650Rを選択しました。が、今回、トランザルプにも搭載されるということで早くも買い替えの機運が高まっています!小野くんにはこれからも良いバイクを作り続けてもらいたいです!頑張ってください!

(小野くん含めた研究室の後輩と1日中雨の中、朝7時から夜11時までツーリングした日の夕飯。この焼肉屋美味しかった。)

*1:当時は二足歩行ロボットの開発が出来そうな国内の会社ということで専攻からはホンダか豊田中央研究所に行く人が多かった

*2:リッターバイクにいきなり乗るとすぐに死んじゃいそうだから

Go Conference 2025に「参加」してきた #gocon

はじめに

こんにちは、AWSデベロッパーアドボケイトをしているものです。去る2025年9月27日-28日の2日間、東京の住友不動産渋谷タワー(通称: Abema Towers)で開催されたGo Conferenceに、ワークショップとセッションで2日間登壇してきました。もう1週間経ってしまうことに驚きを隠せないでいるのですが、いつまでも余韻に浸るわけにもいかないので、その感想を忘れないうちに書き留めておこうと思います。

speakerdeck.com

speakerdeck.com

Go Conferenceと個人的な関わり

Go Conferenceの立ち上げ

Go Conferenceは今回で開催が19回目、初回開催の2013年4月から12年の長きに渡って開催されています。

gocon.connpass.com

何度か折に触れて紹介されていますが、Go Conferenceはこの開催の前に、お試しイベントで「Go Conference pre 2013 Winter」を企画していて、それが2013年1月に開催されたイベントでした。当時はGoogle App Engine for Goが2011年5月にアナウンスされたあと、GAE上で最も速いランタイムとして注目が増えていき、さらにGo 1.0が前年にリリースされ、Go 1.1がリリースされるかなあとか話しながら、毎日 golang-nuts や golang-dev のメーリングリストを見るというような日々でした。

初回と言えるGo Conference pre 2013 Winterでのワークショップの様子

初回のイベントも盛り上がり、その場にいた何人かと一緒にGoのカンファレンスをやりたいね、という話になりました。そして当時は愛知に住んでいて、地元でGoのイベントを開催していたtenntennが就職に伴い東京に来ると聞いたので、一緒にやりましょうという形で初回の企画を進めました。

この当時はちょうどPython 2系から3系への移行期(Language Moratoriumが終了する間近)でした。個人的にPythonicさをPythonよりも体現していると感じたGoに魅力を感じ、この言語が広く普及してほしいという思いもあり、カンファレンスを開催することにしたわけですが、当時はGoなんて本番環境で使ってる会社はほぼなく、登壇できるほど使っている人もいなかったので、毎回運営で登壇者を探してきては一本釣りで登壇依頼をする、というような状態でした。

当時はカンファレンスと言ってもまだ100人程度のイベントで、スポンサーも会場スポンサーを募るくらいの小規模なものでしたが、一方で新しい言語にありがちな多くの新規アップデートにより、セッション登壇を行う人間にとっては話題に事欠かない時期で、半年に1回開催していました。

そのうち、Goも普及してきて、Go 1.4がリリースされる頃になるとアーリーアダプターが言語の習得しやすさ、ビルドやデプロイの容易さ、実行時の安定性や速度などから利用者が増え、本番環境や当時からすると次世代のOSSでの利用も増えてきました*1。この頃になるといよいよconnpassでの参加登録も毎回抽選、参加者規模も200人を超えるようになってきました。

そして忘れもしない2014年11月のGo Conference 2014 autumnでは、Go言語の生みの親であり、当時のリードであったRob Pikeが登壇してくれることになりました。また最初期のGoの普及活動をしてくださっていた*2鵜飼さんも一緒に登壇してくれることとなり、非常に充実した会となりました。その辺の詳細は当時の記事に譲りますが、Robがイベント後の懇親会にも参加してくれて、青物横丁の普通の居酒屋の座敷で、雑にピッチャーから注がれるビールを飲みながら、 @jxck_ さんの質問に対してPCを奪って「こうやって書くんだよ」ってライブコーディング始めたりする、和やかで温かい会でした。

ymotongpoo.hatenablog.com

最後は青物横丁のコインパーキングで余ったTシャツのじゃんけん大会が開催さてたのも良い思い出です。

2次回後に青物横丁のコインパーキングで大人が数十人集まってじゃんけん大会

Go Conferenceの拡大

初期のGo Conferenceでは、Rob Pike以外にも、Andrew Gerrand、Brad Fitzpatrick、Francesc Campoyなど、当時のGoチームの面々が登壇しに来てくれました。半年に一回の開催だったので、Go teamにかなりの頻度で連絡しまくっていて、来てくれるだけでなく、ノベルティの手配なんかも協力してくれました。来てくれるのは嬉しいと思っていた反面、自分が主催するイベントに呼ぶのは当時の立場でいうと職権乱用にも近い状況だったので、流石にまずいなあと思い、この頃にtenntennに主催を引き継いでもらうことにしました。

またこの頃から規模が拡大し始めて、初めて会場スポンサー以外にもスポンサーをしていただいたり、墨田区の公共施設を借りて初めての有償開催(一般参加 500円)をしてみたりと、さまざまな試みが行われました。徐々に、運営に協力してくれる人が増えていき、ありがたいと思う反面、私とtenntennが常に心がけていたのは「スタッフが疲弊して次回の開催が行われなくならないよう、継続性を大事にしよう」ということでした。

回を重ねる中では、運営が本当に数人しかおらず、私一人でCfPからプロポーザルの選考の段取り、タイムテーブルなどをすべて決めつつスポンサーのやり取りを並行してすべて行わなければいけない場面などもありましたが、なんとかやりきって半年ごとの開催を継続していました。

しかし規模が大きくなるにつれて、少人数運営での半年ごとの開催には無理があるということになり、年次開催に切り替わりました。またありがたいことに多くの企業からスポンサーに関してのお問い合わせをいただき、現物支給でのスポンサー枠に限界が来ていたので、スポンサー費用を管理する一般社団法人であるGophers Japanを立ち上げることとなりました。

コロナ禍とGo Conferenceの継承

しばらくGophers JapanとGo Conferenceの運営の中心メンバーが同じ状況が続いていて、安定して年次開催が行われ、新型コロナ禍においてもオンライン開催で続けてこれました。新型コロナが5類感染症へと分類が変更となり、また世の中がオフライン開催へと移行し始めたときにも、Go Conferenceは保守的に2023年までオンライン開催を継続していました。しかしいよいよオフラインへ回帰していいのではないか、という段になったときに、新しい方に運営を引き継いでもらおうということになって、sivchariさんに引き継いでもらうことになりました。そしてGophers Japanのメンバーは一歩引いて、予算管理やGo Conference以外のGoコミュニティに関する支援などを行う活動にシフトしていきました。

歴代Go Conference主催者での記念写真

Go Conferenceは過去回とは一線を画すクオリティのイベントになっていて、運営内の各チームのみなさんも大変なこともありつつも、無事に開催を終えられたのは本当に嬉しい限りでした。

Go Conference 2025の感想

前置きが長くなりました。

今年は自分は去年よりもさらに一歩引いて、Gophers Japanとしての判断が必要なとき以外は意見することなく、運営のみなさんの応援だけしていました(裏ではGophers Japanとして予算や規約周りの稟議などをしていましたが、運営メンバーに関わることはほぼありませんでした)。プロポーザルの審査にも一切関わらず、純粋にCfPに応募しました。そして、たまたま運よくワークショップとセッションの両方で採択された*3ため、2日間ほぼ純粋に登壇者として参加させてもらいました*4。初めての2日間開催のGo Conferenceは、初めて一参加者の目線で見ることができ、本当に新鮮で楽しいものでした。

クロージングでのsivchariさんとmomiさん

今年は準備期間の途中でsivchariさんに代わってmomiさんが運営のリードをしていたのですが、金沢に住んでいる学生のmomiさんが素晴らしい統率力で運営を引っ張っていました。運営者Slackでしか拝見してなかったので、ぜひ現地でお会いしたいなとずっと思っていたのですが、初めて現地でお会いしてあらためてすごい方だなと感じ、運営にもこうした若い新しい方が入ってくれたことを本当にありがたく思うばかりでした。sivchariさんとmomiさんのお二人がクロージングで次回以降のGo Conferenceに向けての意気込みを話していたとき、上に書いてきたようなこれまでの思い出が一気に押し寄せてきて、胸がいっぱいになってしまいました。

2日目撤収後に行われた有志での打ち上げで、さまざまな地域から運営に参加してくださった学生のみなさんが「Go Conferenceまた運営として関わりたいし、自分の地方のGoコミュニティを盛り上げたい」と言っていたのは、これまた胸が熱くなるものがありました*5

最初は自分が好きで始めたものが、最初にたまたま同じようにコミュニティを作っていこうという気持ちを持った人と出会えて、たまたまGoという言語が普及したことに伴ってコミュニティが大きくなって、そしていまあらためてその場を参加者として見ることができるというのは、人生でもそうそうない幸せな経験でした。

おわりに

すでに来年のGo Conferenceの企画が動いているようです。このカンファレンスがこれからもGopherの楽しい集いの場であり続けるよう、心から願っています。

*1:たとえばPrometheusが2012年11月、Dockerがリリースされたのが2013年3月です

*2:Google社内ではGo Readability Approverとして社員のGo言語の習得の支援もしている

*3:元々Go Conferenceではセッションはセッション応募者は伏せて審査してるので、フェアな審査です。昨年は私はプロポーザル落ちました。

*4:もちろん人手が必要な場面や撤収ではスタッフとして働きました

*5:初回のGo Conference開催のときに小学校2年生だったと聞いて衝撃を受けました

YAMAGUCHI::weblogの2024年を振り返る

はじめに

こんにちは、AWSデベロッパーアドボケイトをしているものです。2024年も最終日となりました。私の誕生日でもあります。

www.amazon.jp

過去の年次の振り返りはこちら。

ymotongpooの2024年

去年立てた目標

  • コミュニティ関連
    • OpenTelemetry meetup とかハッカソンとかやっていきたい
    • Go Conference 2024は久々のオフライン開催なので無事に行う
  • 執筆・翻訳・監訳
    • 1冊は翻訳本を出す
    • 同人でもいいので何かしら書き下ろしたい
  • 趣味
    • キャンプでハンモック泊やタープ泊などの軽量キャンプに行く
    • 普通二輪の免許を取得したらツーリングキャンプに行く
    • グリル料理を覚える
  • 語学

コミュニティ関連

OpenTelemetry

opentelemetry.connpass.com

OpenTelemetry meetupは運営スタッフが増えたことや、イベントの間隔も3ヶ月に1回とかなので、2024年もなんだかんだで3回実施できました。これも会場を快く提供してくださる企業のみなさまのおかげです。大変ありがとうございます。このイベントの外でもOpenTelemetryが話題にのぼることがだんだんと増えてきて、OpenTelemetryがかなり普及してきたように感じます。

これまでは初歩的な内容が多かったように思いますが、2025年はより実践的な内容が共有されることが増えるだろうという期待があります。このイベントも継続して楽しくやっていきたいですね。

opentelemetry.io

それと並行して、OpenTelemetryのドキュメント翻訳プロジェクトが立ち上がったので、approverとして関わっています。OSSはドキュメントのあるなしで大きく普及度合いが変わってくると思うので、なるべく多くのコンテンツを翻訳できればと思っています。日本語化に興味がある方はぜひお声がけください。こちらもご参照ください。

ymotongpoo.hatenablog.com

Go Conference 2024とかGoコミュニティとか

Go Conferenceの主催が3代目の @sivchari さんへとバトンタッチし、新たなフェーズに入りました。新型コロナ禍からオンライン開催に移行していましたが、Go Conferenceは今年からまたオフライン開催が復活しました。素晴らしいスタッフの方々のおかげで大きな問題もなく開催されました。

大盛況のスポンサーブースエリア

歴代主催者での記念写真

今年はついに2013年から参加していたGo Advent Calendarに参加せずに1年が終わりました。今年は転職したこともあり、また別のアプローチでGoのコミュニティへの貢献などを増やしたいと考えています。

執筆・翻訳・監訳

今年は2冊の翻訳書籍を出版できました。これらの書籍はかなり内容的に思い入れのあるものだったので、翻訳に携われて本当に良かったです。

ymotongpoo.hatenablog.com

ymotongpoo.hatenablog.com

書き下ろしの執筆に関してはまったくできませんでした。年初には年後半にできればいいかなと思っていたんですが、まさか思いもよらず転職することになったので、年後半の予定がまったくもって想定していたものと違ってしまいました。

趣味

バイク

去年の振り返りを書いている段階ではまだ普通二輪免許も持ってなかったのですが、その後無事に年明けすぐに普通二輪免許を取得しました。その後、レンタルバイクで友人とツーリングに行って最高だったのと同時に、現状だと400cc付近に良いレンタルバイクの選択肢がなかったことと、排気量制限が鬱陶しくなったので、2月から4月頭にかけて大型二輪の教習にも通い、こちらも無事に免許を取得しました。

というわけで、今年前半は免許の取得からツーリングなどで趣味としてバイクに乗る時間が非常に多くありました。レンタルバイクや友人から次の車種を借りて、さまざまなバイクを試してみました。乗った順に並べるとこんな感じ。

  • Honda GB350
  • Honda 400X
  • Honda GB500TT
  • Ducati Streetfighter V2
  • Ducati Streetfighter V4S
  • Yamaha XSR700
  • Yamaha MT-07
  • Honda CB650R
  • Ducati Streetfighter V4SP
  • Honda CB650R(2回目)
  • Honda XL750 Transalp
  • Honda CBR650R E-clutch

そして友人である先輩が処分するというので、本当に旧車とは思えないくらい乗りやすかったGB500TTを安く譲ってもらいました。まさか初めて持つ125cc以上のバイクが旧車、それも1985年製のものになるとは思いませんでした。500ccということで、新車発売当時に同時に400ccモデル(GB400)も出ていたこともあって、日本国内にほとんど流通していない!しかもかなり古いので純正部品はまず手に入らない、なかなかメンテナンスが難しいバイクではありますが、バイク人生においてビッグシングルのキャブレター車を所有した、というのは良い経験になっていると思います。

譲り受けた時点で、前々オーナーがかなりいじった状態のままでフェンダーレスになっており、ナンバープレートステーとテールランプが単気筒の振動でかなり経年劣化してて、ツーリング中にいきなりもげてレッカーする羽目になったのはいい勉強になりました。(いまは新しいものに付け替えたのでしばらくは大丈夫)

レッカー車を山の中で待っていたとき

また、いまホンダで二輪開発の最前線にいる後輩含めて、研究室の世代が近いOBたちでツーリングに行けたのは楽しかったです。朝7時から夜11時まで、1日中雨の中のツーリングはしんどかったけど、それでもかなり楽しいツーリングでした。普段はソロツーリングが多いけど、気の合う人たちとのマスツーリングは楽しいですね。そんな後輩が開発を主導したE-clutchが搭載されたCB650Rを先日注文もしました。来年春には納車されます。

GB500TTを維持するか、それとも乗り換えるか、駐輪スペースの都合もあるのでめちゃくちゃ悩んでいます...*1

ツーリングキャンプ

たまたま1人で動ける時間があったので、11月半ばに初めてのツーリングキャンプに行ってきました。

初めてのツーリングキャンプなので、遠くを目指さず下道で行ける範囲、かつ積載量を加味してハンターカブでテント泊してきました。ハンターカブの積載力は本当にすごくて、リアキャリアだけで余裕を持ってキャンプ道具が積めてしまいました。真冬に行くとなると更に嵩が増しますが、そうだとしてもこの装備で考えると寝袋が厳冬期用に替わるくらいなので、余裕を持って行けそうです。

リアキャリアにてんこ盛りに載せたらスタンド1つだと転倒しかねない感じになったので、サイドスタンド2個にしたり強化しないといけないなと考えています。

転職

10月末に13年半勤めたGoogleを退職し、11月からAWSに勤務しています。

ymotongpoo.hatenablog.com

ここ何年かは、自分の興味による理由ではなく、他の要因でキャリアが決まってくることが多くなってきて、今回もそういった事情での転職でした。前職と現職で感じたのは、どんなに大きな組織にいても、身近な権限を持った人間の振る舞いが自分の身の回りに大きな影響を及ぼすということです。そういった意味では現職のマネージャーとディレクターには今のところ恵まれています。会社が変わると丸ごと文化も変わる上に、オンボーディングがかなりきっちり組まれているので、来年2月くらいまではそのキャッチアップで結構時間が取られる感じになっていて、少し焦りを感じています。

また新しいコミュニティに入るということで入社前は緊張していましたが、今のところAWS JapanやJAWS-UGのみなさんが温かく迎えてくださって、大変ありがたく感じています。JAWS-UGには、これまで得た知見を共有することでの貢献から始めていければなと思っています。一方で、AWSとしてJAWS-UG以外のコミュニティイベントへの支援もする、というのが今回の転職での私への期待として挙がっていたので、こちらはこちらで去年までと同様に関わっていければと思います。

1つ懸念点としては、日本ではコミュニティイベントが週末に開催されることが多く、家庭の事情を考えるとどうしても選択して参加せざるをえないということです。これから平日開催のイベントが増えることを期待しています。

語学

スペイン語は相変わらずDuolingoを淡々と続けているんだけれども、他の言語はスペイン語を継続するために辞めてしまいました。日常で使う機会がないとモチベーションを維持するのが難しいものです。

スペイン語のほうはなんだかんだで世界中で話者が多いので、使おうと思ったらまだ機会があるので維持できています。先日もre:Inventで南米から来ていた参加者たちとちょっとした会話をする機会がありました。

先日読んだ、尊敬するKazu Languagesさんの著書で書かれていた語学習得法の中で、自分が前から気になっていたPimsleurがおすすめとして書かれていたので、始めようか迷っています。(サービスを始めるとなると1日30分を必ず確保しないといけない)

来年に向けて

  • コミュニティ関連
    • JAWS-UGへの貢献
    • OpenTelemetry meetup の活性化
    • Goコミュニティへの新しい貢献
  • 執筆・翻訳・監訳
    • 書き下ろし
  • 趣味
    • ツーリングキャンプをもっと
    • グリル料理を覚える
  • 語学

*1:GB500TTに興味があるよ、という方はご連絡ください

Googleを退職します

こんにちは。Google CloudでオブザーバビリティやSREを担当していたエンジニアです。明日でこう名乗るのは最後になります。明日、2024年10月31日付でGoogleを退職します。

かしこまった挨拶

Googleに入社してから10年目までの話は次の記事で一旦まとめているので、改めて振り返ることはしません。

ymotongpoo.hatenablog.com

上の記事を書いたのは新型コロナ禍真っ只中で、カンファレンスなどもみなオンラインばかりで、人とのつながりがなかなか難しくなったころでした。その後、ワクチン開発や発症後の処置方法の確立、新型コロナウイルスの5類感染症への移行などがあり、オンラインからオフラインへの移行が再び起こりました。Google Cloud Innovatorsも立ち上がり、上記の記事の後の数年はこのコミュニティの活性化を大きな柱として仕事をしていました。

そして、唐突に退職に至ったわけですが、これも仕事が嫌になった、とか、評価が悪かった事による解雇とかいった理由ではなく、諸般の事情(主に家庭)から諸々検討した結果、そうなりました。13年半勤めた会社をこのような形で退職することになるとは思いませんでしたが、逆にこういったことがないとずっとGoogleで働いていたと思います。入社時と比べると企業の大きさは社員数で見ても8倍以上*1、売上高では10倍以上*2となりました*3。在籍中にはCEOが3回変わったことも含め、企業の文化も大いに変わったところもあり、残念ながら多くの良いと思っていた文化が失われました*4。しかし、依然として社員として働きやすい企業であることには変わりません。技術インフラも素晴らしいものが多く、いまのところまだ世界の先端をゆくものも多く見られます。

社内で仕事をご一緒した同僚も素晴らしい方々ばかりでした。職務上、開発、マーケティング、営業、技術営業、法務、PR、コンサル、サポート*5といったさまざまな職種の方々とご一緒する機会が多くあり、さらに自分の場合はそれが複数の製品においてありました。曲が強い人、いつでも穏やかな人、情熱ほとばしる人、信じられないほど思慮深い人など、みなそれぞれに個性的な同僚ばかりでした。振り返ってみると、こういった一人ひとりがGoogleの強さであると、あらためて感じています。国内外問わず同僚という枠を超えて多くの友人ができたことはかけがえのない財産です。

また社外の多くの方にもお世話になりました。YouTubeではコンテンツホルダーのみなさまと、Partner Developer Relationsでは初期採用事例として実装に協力してくださった企業の方々と、Cloud Developer Relationsではさまざまな顧客企業の方々と多くの関わりがありました。多くの場面で実際の利用者の視点からの製品フィードバックをいただき、ときには懇親会でざっくばらんなお話をしたりと、大変親しくさせていただきました。

コミュニティのみなさまにも大変お世話になりました。多くの技術カンファレンスに登壇する機会がありましたが、登壇者として、参加者として、スポンサーとして、多くの方々との関わりがありました。Google関連コミュニティも大変楽しく関わることができました。Google Developer Groupの皆様にはイベントで各地域にお邪魔した際に大変良くしていただきました。Google Developer Expertのみなさまには月例のミーティング、あるいは全然テクノロジーが関係ないBBQといったアクティビティなどで親しくしていただいたとともに、さまざまイベントでのみなさまの登壇やオンラインでの発信からは多くのことを学びました。何気ない会話が私の業務に生かされたこともたくさんありました。Google Cloud Champion InnovatorsのみなさまにはGoogle Cloudの多くのイベントでお世話になりました。これからもCloud Innovatorsの発展を楽しみにしております。

Googleという会社は、ご存知の通り、とんでもなく多角的な事業展開をしている企業です*6

これらすべてを行っている企業は2024年現在、ビッグテック/ハイパースケーラーと呼ばれる企業を含めても他に存在しません。そのような企業で、しかも各ビジネスが成長する中で、それを傍らで見ることが出来たというのは非常に幸運なことだったと感じています。特にGoogleにおいてDeveloper Relationsという部署は、常に各種製品の開発チームと関わりながら、ときには一緒になって開発を行うことができる、稀有な部署でした。(主要なサービスだとGoogleマップ以外には何らかの形で関わった事がある)さまざまなプロジェクトの思い出を数え上げればキリがありません。2013年後半から11年もの間、デベロッパーアドボケイトとしてGoogleで働けたことは私のキャリアにおいて大きな財産です。

退職することにはなりましたが、Googleが提供するサービスや製品が日常生活に欠かせないインフラとなっている今、Googleという会社との関わりが途切れることはありません。1人のユーザーとして、これからもGoogleが素晴らしい製品や技術を提供し続けてくれることを願っています。

13年半、ありがとうございました。

とりとめのない雑記

訪問したオフィスとか

訪れたオフィスの一覧を思い出して書いてみたけど、結構いろいろなところに行かせてもらった。ロンドンとニューヨークのオフィスが好きだった。パリ、シアトル、チューリッヒは結局行くきっかけがなかったのが残念だった。また新しい本社ビルも結局見ることはなかった。

San Brunoのオフィスは買収したYouTubeの本社をそのまま使ってたんだけど、食堂に入ってた会社の質が良くなくて、数多あるオフィスの中でもカフェは特に不人気だった。しかも外に食べに行くにしても歩いていける場所には選択肢が無くて、YouTubeのチームメイトはかなり食事に不満を持っていた。いまは改善されてるらしい。

  • Tokyo (Roppongi, Shibuya)
  • Seoul
  • Taipei
  • Hong Kong
  • Manila
  • Hyderabad
  • Kuala Lumper
  • Singapore (Asia Square, Mapletree)
  • Jakarta
  • Sydney
  • Melbourne
  • London (King's Cross, Victoria)
  • Amsterdam
  • Copenhagen
  • Berlin
  • San Francisco
  • San Bruno
  • Mountain View (Sunnyvale)
  • Los Angeles (Beverly Hills, Playa Vista)
  • Chicago
  • New York

あと自分は正社員の中でいうと勤続年数が全社員の上位6%くらいだったらしい。逆に13年以上在籍してまだ上位に5%以上の長期在籍者がいるというのに驚いた。

大変だったことなど

楽しかったことはたくさんあって書ききれないので、話す機会があればまたそのときに。

YouTube Liveの配信サポート

YouTube Liveがリリースしてまだ間もない頃にLIVE福島の郡山の回を現地で配信サポートしていたら、ユニコーンYouTube Live使ってリモート参加することになった。嫌な予感が的中して、現地で配信担当してた業者が配信をエンコードをモニタリングも兼ねてるノートPCで行い、WiFi経由で、バックアップ回線なし、モニタリングと同系統の回線を使って配信してくれたおかげで映像はカクつきまくって音も飛び飛びで会場はブーイングの嵐。明らかにデータ送信側の問題なのに、受信側のYouTubeのせいにされてめちゃくちゃ腹たった上に技術側の人間が現地に自分しかいないから、どうにかしてくれと言われてめちゃくちゃ困った。

あと視聴者がすごく多くなって急にラストワンマイルでのレイテンシーがひどくなったという報告を受けたので、現地からニューヨークにいたYouTube SREとGoogle Meetで話しながら対応したのはしびれる瞬間だった。

出張中に車上荒らしにあった

本当に面倒だった。

ymotongpoo.hatenablog.com

ymotongpoo.hatenablog.com

Google Now カードの対応

Googleアシスタントの前身となるGoogle Nowという機能があって、その中にサードパーティ企業がAndroidiOS向けのGoogle検索の上部にカードを表示できる機能があったんですが、ある企業が実装がうまくいかないというんでサンプルコードを書いて提供したところ、あろうことかそのコードをそのまま本番稼働させて事故になった。いまはもうサービスごと消えたんで良かった。

チェンナイのホテルで衰弱

このときの出張が、そもそも旅程が強硬だった上に、ハイデラバードまでは同僚と一緒に移動してたのがチェンナイへ行くのは自分ひとりで緊張感が高まっていた。全館カビ臭いホテルに着いてすぐに腹痛と下痢と熱に見舞われ、何も食べられずにベッドでポカリ飲みながら寝てたときは翌日登壇できると思えずしんどかった。翌朝には少し体調が回復したんで、なんとか登壇できて、その後のデリーへの移動もなんとかできたけど、とてもじゃないけど同じような旅程では行けないなと思った。案の定他の同僚も辛かったらしく翌年から旅程が変更になった。

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干し芋

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次の仕事

11月1日から新しい職場で働きます。

*1:2010年末で24,400人、2023年末で182,502人

*2:2010年度で230億ドル、2023年度で3,060億ドル

*3:この間にアメリカ自体のインフレもあるので単純な比較は出来ませんが

*4:大企業になったので不満がないかといえば嘘になりますが、今回の退職はそれとは関係のない話

*5:Google社外にも伝わる組織名に言い換えています

*6:これ以外にAlphabet傘下の別子会社も含めると自動運転などもある

*7:10億人以上のユーザーのいるサービスが検索、YouTubeGoogleドライブ、GmailGoogleマップGoogle Playストア、Googleフォトと多数ある

マレーシアに行ってきた

はじめに

こんにちは、Google CloudでオブザーバビリティやSREを担当しているエンジニアです。先日バルセロナに家族旅行に行ってきましたが、今年最後の出張として12月初旬にクアラルンプールに出張に行ってきました。

バルセロナに行くときはアムステルダムまで13時間、そこから乗継便で3時間強と体力的に疲れるフライトでしたが、それと比べたらクアラルンプールまでは直行便で7時間程度なので余裕でした。

旅程

日程 アクティビティ
11/30 NRT→KUL
12/1 マレーシアオフィスで仕事&登壇者懇親会
12/2 DevFest KL 2023
12/3-4 少し観光&KUL→NRT

気付きと感想

Malaysia Digital Arrival Card(MDAC)

マレーシアは90日間の滞在でパスポートの残存期間が半年以上あればビザなしで入国できますが、それ以外にMDACというデジタル入国カードを記入して、入国審査自動化ゲートを使うことを推奨されました。

これは今月1日から義務化されたそうなので、これからマレーシアに行く場合には事前に登録する必要があります。12/8からは登録していないと出発できないそうです。登録自体はパソコンでやればすぐにできるので、これから行くときは気をつけないといけないですね。

KLIA Ekspressを使って市内へ楽々接続

クアラルンプールの中心地はクアラルンプール国際空港(KLIA)から60kmくらい離れているのですが、KLIA Ekspressという特急を使うと一駅でKL Sentral駅まで着きます。乗車時間は30分ぐらいで料金も55MYR(2023年12月現在で1700円くらい)なので、一旦KL Sentralまで移動したい人にはとても便利でした。

会社のオフィスがまさにKL Sentral駅のすぐそばで、自分はKL Sentral周辺のホテルを取ったため、とても便利でした。

現金かQRコードでしか支払えないところがある

日本もそうですが、個人商店のような規模のお店だとクレジットカードを受け付けてくれません。そのため、現金かQRコード決済を用意しておく必要があります。最低限のセーフネットになる現金を用意しておくのが安全でしょう。

自分は海外に行った際にはソニー銀行のキャッシュカードを使って現地ATMから引き出しています。ソニー銀行は為替レートがかなりお得で、手数料もそんなに高くないと思うので便利に使っています。

moneykit.net

blog.moneykit.net

ネットの情報によると普通に過ごすだけなら1日50MYRもあれば十分とのこと。だいたい3日しか滞在しないし、カードが使えるところにも行くので、200MYR程度ATMから引き出した。

Grab超便利

シンガポール出張は度々あるため、現地での移動のためにGrabのアカウントはすでに持っていましたが、マレーシアでも配車サービスといえばGrabなので同じアカウントを便利に使えました。料金もだいぶ安く、KL SentralからSunway周辺まで20km近く、35分の乗車で34MYR弱でした(日本円で1000円程度)。

また先のQRコードでの支払いに関しても、Grab PayというのがあってGrabアカウントに旅券番号を登録すればすぐに使えます。

電車は券売機の機嫌を知るのが難しい

Grabは便利なんですが、基本的に公共交通機関を無理なく使える場合は乗りたい主義なので、電車も活用します。Rapid KLという鉄道がKL Sentral駅を中心にクアラルンプール市内をさまざまに接続しているので、ちょっと乗ってKLCCのほうへ行ってみました。

まず切符売り場で切符を買います。日本のSUICA的なTouch'n Goというカードもあるのですが、券売機を使ってみたかったので切符にしました。

www.touchngo.com.my

これが券売機です。

この券売機がなかなかに曲者で、まずカードを使おうと思ったら「調子が悪いのでクレジットカードはやってません」という感じで使えませんでした(券売機右上の赤くステッカーで隠してある部分)。まあでも現金が余ってたので特に気にせず買います。路線を選んで、行き先の駅を選ぶと支払いの画面になります。

ここが完全にトラップで、券売機によって使える現金がまちまち!写真を見てわかるように、使えない紙幣には大きくバツ印が書いてあります。この券売機は5MYR紙幣まで使えますが、別の券売機を使ったときは紙幣が一切使えませんでした。小銭をそんなに持ってなかったので、そのときは仕方なく別の券売機に並びなおすわけですが、最終的な支払いの画面までこのステータスがわからないので、ちょっとしたギャンブル気分でした。

マレーシア国産車がとても多い

マレーシアは長年首相を務めたマハティール元首相が国産車構想を打ち立て、1985年にプロトン社を三菱自動車三菱商事との合弁で作ったあとに、それをうけてダイハツ三井物産との合弁でプロドゥアというコンパクトカーメインの会社が立ち上がった、という話を、マレーシア滞在中に大量のプロトン車、プロドゥア車を見かけて調べてみて初めて知りました。

おそらくGrabで配車を頼むと、結構な確率でこの2社の車が来ると思います。

商業施設のCフロアの意味がよく分からなかった

クアラルンプール市内のビル施設には当然いくつも階があるわけですが、その中でフロア名が「C」となっているところがチラホラありました。ヨーロッパ文化圏、北米文化圏の国にそれぞれそれなりに行ったことがありますが、C階という区分けを見かけた記憶がないのでなんだろうと思っていました。

特定の階がC階になるわけではなく、ビルによってその階の位置はまちまちで、ただ共通項としては他の施設と繋がっている階がC階になっていたので、おそらくConnectionとかそんなような意味合いの言葉の頭文字だろうと思っていました。

これはKLCCの階

こちらはNU Sentralの階

で、NU Sentralのフロアマップを見て「Concourse」と書いてあったので、なるほどと思いました。実際英語版Wikipediaには次のような説明がありました。

en.wikipedia.org

C for "Casino" or "Concourse"

もしかしたら他の国でも見かけているかもしれないけれど、この頻度で見かけるのはクアラルンプールの特徴かなあと思いました。

Duolingoのインドネシア語コースが予想以上に役立つ

せっかくマレーシアに行くので、多少現地語がわかったほうがいいと思い、行く2日前から付け焼き刃でDuolingoでインドネシア語のコースを取り始めました。「え、マレー語じゃないの?」という疑問を持つのは当然で、本当はマレー語のコースを取りたかったんですが、Duolingoにはインドネシア語しかなかったので、そちらを始めました。

www.duolingo.com

インドネシア語とマレー語は文法や語彙などは近しいものがあるため、知っているとある程度現地で看板などが読めたりします。

www.tufs.ac.jp

インドネシア語、マレー語はダイアクリティカルマークを使わないアルファベットを使い、発音もほぼローマ字読み(eやcがわかりやすく音が違う)で、文法はわりとシンプルで覚えやすい感じなので、学びやすいなと思いました。

www.tufs.ac.jp

現地で現地語を理解するというのは、この上なく楽しいものなので、出張や旅行に限らず、なるべく様々な言語を習得していきたいものです。

早朝にNEXがない

成田に朝6時に到着したのはおそらく初めてでした。

ja.flightaware.com

到着してみてから初めて気がついたのですが、成田エクスプレスの始発が7時40分とかで、せっかく早く成田に着いたのに1時間くらい暇な時間ができてしまいました。

www.jreast-timetable.jp

www.keisei.co.jp

ちょっとだけ始発が早く、かつ山手線までの所要時間はとりあえず短い京成スカイライナーに乗るという手もありましたが、なにせ山手線に着く頃には通勤ラッシュとぶつかる時間帯だったので、疲れた体で荷物を持ってその中を移動するのもためらわれたため、成田線快速逗子行きで品川まで行きました。結局座れはしたものの品川まで1時間半くらい千葉方面からの通勤混雑に遭遇したため、次はこのあたりのスケジュールも考慮して帰ろうかと思います。

参照

冬キャンプのほうが好きな理由

はじめに

先日、友人家族とデイキャンプをしたんだけれども、まだ友人家族は宿泊するキャンプをしたことがなく、色々とハードルがないか調べているところだったそう。なにかを決めるときは色々な制約があるわけだけれども、様々な理由から自分は冬キャンプのほうが好きなので、理由とともにそれをお伝えしました。

せっかくなのでメモとして自分が冬キャンプのほうが好きな理由を説明していこうと思います。なお、前提として自分は東京在住で、冬キャンプは主に南関東道志村〜富士周辺、山梨県北杜市の南側などに行くことがほとんどです。

TL;DR

自分はおおよそこういった理由で冬キャンプのほうを好んでいます。

  • 虫が出ない
  • 日焼けしない
  • 暑くない
    • 熱中症の心配がない
    • お風呂に入らなくてもなんとかなる
    • 食べ物が腐らない
    • 冷たいものは冷たいまま飲める
    • 寝やすい
  • 人が少ない
  • 大気が安定していて天気が予想しやすい
  • 星が綺麗
  • おこもりキャンプがしやすい
  • 焚き火のしがいがある
    • 焚き付けの木を拾いやすい

冬キャンプが好きな理由

虫が出ない

自分は虫一般は好きなので、気がついたらテントの中にバッタやカマキリが居たりするのはむしろキャンプの醍醐味だと思っているのですが、蚊やアブは嫌いです。刺されたら痒いを通り越して、アブなんかだとめちゃくちゃ腫れます。最悪です。あまり頻度は高くないですが、夏はムカデやスズメバチなんかも出てきます。「虫が苦手なのでキャンプをしたくない」という方がいう「虫」がどこまで含まれるのかは人によると思うのですが、昆虫好きでも蚊やアブに喜んで刺される人は相当マニアックな人だと思います。

害虫対策として

  • 長袖を着る
  • 虫除けスプレーをかける
  • 強力な蚊取り線香太巻き蚊取り線香やパワー森林香など)をいくつも焚く
  • ヤブ蚊バリアといったスプレー剤を地面に撒く
  • 虫取りUSBランタンを点ける
  • オイルランタンに虫除けパラフィンオイルを使う

などさまざまにありますが、100%防げるわけではありません。冬は害虫含め、虫全般はほぼ活動していないため、こういった懸念をする必要がありません。

日焼けしない

夏は暑さから半袖を着がちで、風通しのいいオープンタープの下などで過ごしがちとなります。日も長いため、日に当たる確率はかなり高くなります。日焼け止めを塗ったりはしますが、汗をかいたり、それを拭いたりするなかでどんどん取れてしまい、塗り忘れなどで日焼けをすることも多くあると思います。虫対策とあわせて、可能であれば長袖をを着るのが賢明でしょう。自分はこうした理由から夏は日差しを避けられる林間サイトを選びがちです。もちろん、その分虫は増えるのですが。

しかし冬であればそもそも防寒のため長袖を着ています。また寒さ対策のため、サイドやフロントの跳ね上げはするにしても、テントの中で過ごすことも多いため、日焼けを気にすることはありません。

暑くない

日本の夏は暑いです。特にここ10年は最高気温が35度を超えることも多く、ひどいときには40度近くにもなります。標高1000m近いキャンプ場でも日中は30度を超えることがざらにあります。*1熱中症の懸念がいつもあるので、標高の高い場所でかつ日陰が多い林間サイトや風が涼しい川沿いの涼しいキャンプ場でないと行きたくないと感じています。冬であれば当たり前ですが暑くはありません。寒くはありますが後述するように防寒対策で十分対応できます。

夏は熱中症とまでいかなくとも、結構汗をかいたりするので、夜寝る前にお風呂に入りたくなります。高規格キャンプ場でお風呂やシャワーが併設されていたり、近くに温泉があるキャンプ場なら良いですが、そうでなければ汗拭きシートなどでお茶を濁して寝ます。場所によっては寝苦しい夜にもなります。日の出が早いので朝早くから気温が上がります。1泊で帰るとしても撤収する頃にはもう汗だくです。冬は汗をかくこともなく、自分だったらキャンプなら2日くらいだったらお風呂に入らなくてもいいかなあ、という感覚で過ごしています。また翌日に日中温泉に行くときも、冬の露天風呂など風情があって良いです(好みによる)。寝るときも装備があれば暖かい寝袋でぐっすりと眠れます。

夏は気温が高いので、外で食材を扱うときも注意が必要です。肉などは特に注意が必要で放っておけば腐ってしまいます。また夏の暑いときに限って飲みたいのは冷たい飲み物です。僕は自然の中で飲む冷たいビールは夏キャンプの醍醐味の一つだなと思うわけですが、一方でそれを実現するには保冷を頑張る必要があります。キャンプを続ける中で、2泊3日程度であれば前日の買い出しのみで冷たいビールを2日目夜まで維持するテクニックを獲得しましたが、やはり面倒です。食材も腐らせないようにテクニックを駆使したりします(例: そもそも食材自体を凍らせて持っていくなど)。しかし、冬はそんなことを気にしないでもそもそも気温が冷蔵庫なみの温度なので、特にビールの温度や食材の傷みなどは気にしないでも問題ありません。むしろ凍らせたくない食材をクーラーボックスに入れます。現代のテクノロジーでは冷やすよりも温めるほうが圧倒的に簡単なので、キャンプは気温が低いほうが何かと便利です。

人が少ない

キャンプは世間一般だと夏のアクティビティだと認識されているせいか人も少なく、冬はキャンプ場もオフシーズン価格になっていたりします。人気のキャンプ場も冬ならば予約が容易だったりします。人が多いキャンプ場、特にフリーサイトのキャンプ場だと、車を駐めるのも一苦労、テントの設置も限られたスペースで行わなければならないこともあったりします。また洗い場やトイレも混雑していたりします。人が少ない冬の時期では、そういった人の多さに起因するストレスはあまりありません。

大気が安定していて天気が予想しやすい

夏は気温が高いため雲が発達しやすく、近年ではゲリラ豪雨と呼ばれるような、突発的な雨も増えています。キャンプの懸念事項として挙げられやすいのは雨ですが(個人的には人が少なくなるのであえて雨キャンプに行くということもしますが)、キャンプに慣れてある程度対応できるならまだ良いですが、あまり準備もできておらず、また設営も不慣れなうちに大雨に降られてテントの浸水体験などをすると心が折れかねません。ここ数年はTC素材のテントも流行っていますが、雨に対してはTC素材は弱いため、悲惨な結果になる人もいます(吸水して重さで最悪テントが潰れる)。また台風でそもそもキャンプの予定自体を諦めなければいけないというリスクもあります。設置や撤収の際の雨もスピードが問われ、慣れていないと荷物がずぶ濡れになるなど大変な思いをします。

その点冬は大気が安定していて、かなりの確率で予報通りになることが多いです。もちろん予想外の雨が降った場合の備えは持っては行きますが、概ね杞憂で終わることが多いです。また予想外に降られたとしても夏のような大雨になることはあまりなく、テントの中にいれば快適に過ごせます。

星が綺麗

これは夏冬関係なく、晴れていれば見える場所ではきれいに見えるわけですが、冬は乾燥しているため特に星が綺麗に見えます。星にあまり興味がない人であっても、少し山に近い明かりの少ないキャンプ場で夜にテントから出たときに、空一面に広がる星を見たときは思わずため息が出るのではないでしょうか。冬は夜の時間が長いためこうした星空を長く楽しめるのも良いですね。

おこもりキャンプがしやすい

夏はとにかく日光が強く気温も高いため、テントの中は蒸し暑くなってしまいます。これはベンチレーションを開けてサーキュレーターを回したとしてもどうにもなりません。夏キャンプの場合は寝る直前までオープンタープで過ごして、寝るときだけテントに入るということになります。私は一人で行くときはもはやそれに耐えられず、夏はハンモック泊やタープ泊をしています。(夏はこの装備になれるとその手軽さや涼しさから辞められなくなりましたが、それはまた別の話)

冬は逆に寒さを凌ぐために囲いがあるテントの中が快適空間になります。布一枚でも囲いがあるだけで随分違うものです。また最近はキャンプ用家電も充実しているので、ポータブル電源やモバイルバッテリー接続で電気毛布などを使うと、随分暖かくなります。自己責任で注意深く使う必要はありますが、灯油ストーブなどを点けると、換気用にベンチレーションを開けていても、ダウンなしで十分暖かく過ごせたりします。わざわざキャンプ場に行ってテントにこもるというのは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、テントの中で煮炊きをしてゆっくりと過ごすというのはそれはそれで楽しいものです。特に何かアクティビティをしたいわけではないけれど、自然に近いところでのんびりしたいオートキャンパーにはおすすめのスタイルです。

焚き火のしがいがある

焚き火をするという行為そのものはオフィス勤務の自分には非日常感があって、キャンプならではのアクティビティです。しかし夏は暑い。暑さに加えて焚き火の熱が来るとこれはもうたまりません。外で熾火や炭火で焼いた肉は格別に美味しいのですが、とはいえ暑い。暑いのです。

ところがこれが冬になると、焚き火も立派な暖房器具となります。スチール製のリフレクターで囲うと、防風できるだけでなく、輻射熱により焚き火の前は非常に暖かくなります。また薪も乾燥しているため、よく燃えます。寒い季節は、焚き火を見ながら暖かい飲み物を飲むという事自体で幸せを感じます。コーヒー、ココア、ホットワインウイスキーや焼酎のお湯割り。どれも想像しただけで過去のキャンプのリラックスした時間を思い出します。

またキャンプ場によってはサイト内に落ちている枯れ木を焚き木や薪にして良いのですが、冬はそういった枯れ枝や松ぼっくりがよく落ちていて、また乾燥もしているため、焚き火に困ることがありません。

夏キャンプのメリット

これまで夏キャンプが苦手だという話ばかり書いてきましたが、それでも夏にもキャンプをします。夏キャンプの好きなところも当然あります。

  • 装備が軽くて良い
    • 軽装で過ごせる
    • 凍死する心配がない
  • 川や海のアクティビティが楽しめる
  • 山が気持ちいい
  • テントがすぐに乾く

装備が軽くて良い

よっぽど標高の高い山にでも行かないかぎり、薄手の長袖(パーカーやウィンドブレーカー)を持っていれば、まず夜に寒くて寝られないということもなく、まして凍死する心配などをすることなど無いでしょう。虫よけのためであっても必要な長袖は薄手で良く、また防寒対策等も必要ありません。寝心地さえ確保できれば寝られます。寝袋すらいらず、自分はブランケットだけで寝ることもよくあります。

大型のドームテントは使わずに、日中はタープの下で過ごし、寝るときだけ1.5人〜2人用テントで寝ます。特にソロキャンプのときはタープの下でフライシートを外して蚊帳代わりにインナーテントだけで寝ることもよくあります。また最近は蚊帳付きハンモックとタープだけの装備で行くこともよくあります。装備がとにかく軽く設営や撤収も10分程度で終わるので本当に快適です。

ウォーターアクティビティが楽しめる

キャンプにあわせてアウトドアアクティビティもするときは、水辺の活動ができるのが夏ならではです。単純に川や海に入って涼んでも良いですし、湖や海でSUPやパックラフトをするのも気持ちいいものです。特に日の出直後の人気が少ない時間帯に水辺を散歩するのは気持ちが良いものです。

山が気持ちいい

避暑に行く場合には標高が高い場所にあるキャンプ場に行くことが多く、そういうところでは東京では夜中でも30度を超えるようなところでも、林間サイトなどでは20度前後まで下がったりすることもあります。夜は静けさの中に風の香り、虫や鳥の声などが聞こえ、心地よい時間が流れます。また朝は涼しさと同時に霧や靄が立ち込めて、山の朝独特の雰囲気があり、そういった時間にホットサンドを食べたり、朝から炊いた白米を頬張ったりするのはなんともいえない満足感があります。

テントがすぐに乾く

たとえ夜に雨に降られても、サイトの水はけがよく、日がよく当たる場所であれば、撤収する頃にはテントが乾いていたりします。これは特に夏は日の出が早いので日光に当てて乾かす時間も長く取れるのが良いです。

冬キャンプのデメリット

最初の方では冬キャンプが好きな理由としてメリットをたくさん挙げましたが、当然デメリットもあります。デメリットとは言っていますが、準備をすれば解決できることもあったりしますし、またそれを克服するのが楽しみでもあったりするところではあります。

  • 装備がかさばる
    • 準備をしないと凍死しかねない
  • CB缶の燃焼力が下がる
  • 液体が凍る
  • テントが乾きづらい
  • 開いているキャンプ場が少なくなる
  • 風が強い

装備がかさばる

夏キャンプの逆です。当然寒いので防寒対策をしっかりしないとただただひたすら寒さと戦うだけのつらい時間を過ごすことになります。服装は上下防寒着、できれば靴もスキー場に行くつもりで厚い靴下やブーツを履くのが望ましいです。寝具もしっかりしたマットや寝袋、暖房器具(湯たんぽ、ホッカイロ、電気毛布、ストーブ等々)が必要になってきます。マットは安いクローズドセルマットでも重ねると断熱性能は足し算できるので、たくさん持っていけばなんとかなります。

CB缶の燃焼力が下がる

キャンプで調理をする際はバーナーを使うことが多いですが、私は主にオートキャンプをしているため、バーナーはCB缶のみで過ごしています。しかしCB缶の主成分である液化ブタンは沸点が-0.5度なので、100均で売っているCB缶だと火力が弱かったりつかなかったりすることがあります。

そのため冬キャンプに行くときは、少し高級なCB缶を使っています。OD缶用バーナーやアルコールストーブも万が一のため携行していますが、最低気温-10度くらいまでのキャンプでは普通のCB缶とこういった少し高めなCB缶のみで過ごせています。

こういった高いCB缶には液化イソブタンや液化プロパンが入っていて、沸点が低め(それぞれ -11.7度、-42度)なので、オートキャンプに行くような場所では問題なく過ごせています。OD缶はそもそも高山でも使えるように中身が液化イソブタン、液化プロパンがメインになってくるため、こういった心配はほぼありません。(安いOD缶でも液化イソブタンと液化ブタンの混合で、CB缶のように液化ブタンのみということはありません)

液体が凍る

メリットで触れていた外気温の低さですが、気をつけないと凍ってしまいます。うっかり凍らせてはいけない容器に液体が入っていると、朝起きたときに容器が変形したり割れてしまっているということがあります。また容器が壊れるまで行かなくても、朝起きて水を使いたいのに凍ってしまっていて使えないということもあります。凍らせたくないものは寝る前にクーラーボックス等に入れておくなど注意が必要です。

開いているキャンプ場が少なくなる

人が少なくなるのはいいのですが、冬は閑散期になるため、冬期は運営しないというキャンプ場もしばしばあります。特に標高が高いキャンプ場は、キャンプが好きな人であっても、よっぽどしっかり準備しないと凍死のリスクがあるために閉鎖しているという場合もあります。またキャンプ場自体は開いていても、たどり着くまでの山道が凍結や積雪で通行困難になっていることもしばしばあります。スキー場に行くときと同様、スタッドレスタイヤやチェーンなどの装備はしっかり整えていく必要があります。

風が強い

小学校や中学校の理科でも習う通り、冬は西高東低の気圧配置になることで偏西風が強化されて強い風が吹きます。(冬から春かけてが強い)特に冬は気温も低く、空気中の水蒸気量も減るため同じ風速でも風を強く感じます。キャンプをしていて、雨よりも怖いのは風です。風速5m以上を超えると、テントやタープが煽られてペグが勢いよく抜けて人や車に当たったり、ポールが折れてテントが建てられなくなったり、焚き火の熾が飛んでいくなど、危険です。これは定常的な風速ではなく、瞬間最大風速で起きえるリスクなので、キャンプ場の立地にもよりますが、設営時には特に気をつける必要があります。

ゆるキャン△でも取り上げられたふもとっぱらキャンプ場は遮るものがないだだっ広いフリーサイトで、冬は通称「テントの墓場」と言われています。その凄まじさの例として次の動画をご覧ください。


www.youtube.com

とはいえ、いまは天気予報も発達していて、風速予報なども結構正確に出ていたりするので、事前に調べておくことでできる対策もあります。

おわりに

以上はいま装備がすべてある状態で考えたときに手間やコストを考えると、自分は冬キャンプが好きです、という記事でした。もちろん装備を揃えるにはそれなりに費用がかかりますし、また収納するにも場所を取ります。このあたりは趣味への投資という点と、家族の理解などがあるので一概にどちらが良いと言えるものではないですし、どの季節もキャンプは楽しいと思うので、興味がある人は是非一緒に行きましょう!

散々「冬が良い」と書いてきておいてなんですが、キャンプのベストシーズンは晩秋だと思います!

*1:オートキャンプで行くような場所では標高が100m高くなるごとにおよそ0.6度気温が下がりますが、それでも1000mで6度程度までしか違いがありません。

YAMAGUCHI::weblogの2022年を振り返る

はじめに

こんにちは、Cloud Operations担当者です。2022年も最後日となりました。そして私の誕生日です。だんだんと歳を重ねることが億劫になる年齢となってきました。例のやつを貼りました。よろしくお願いします。

www.amazon.jp

2020年、2021年に引き続き、相変わらず新型コロナウイルスの猛威に左右される1年でした。しかしながら経済的な要請などから人出も増え、オフラインイベントも増えるなど、リモートワーク前提だった過去2年からはまた違った気遣いの多い1年となりました。

ymotongpooの2022年

去年立てた目標

毎年思うんですが、翌年に向けて立てた目標はだいたい3月頃には忘れてるんで、このリストを見てびっくりしました。

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • OpenTelemetryは安定版がでるので、イベントを行っていきたい
    • Collector関連でOSSを出したい
  • Goコミュニティ関連
    • Go Conference 2022 Springの運営を無事終わらせる
    • Gophers Japanの運営体制を確立する
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 翻訳はコツコツ
    • いま行っている監訳を終わらせる
  • 自作キーボード
    • 自分でキーボードの基板を設計する
  • キャンプ
    • 引き続きキャンプ道具の洗練をさせていく
    • 悪天候キャンプに慣れる(雨キャンプは未経験)
    • ソロキャンプの充実
  • 語学
    • DELEかHSKを受ける

2022年は会社では1年を通してオフィス勤務となって生活リズムや職務内容もだいぶかわってなかなか思うように出来なかったこともありました。

仕事

今年は社内の仕事で技術的な仕事とプロジェクトリード的な仕事の割合がだいぶ後者が増えてきたので、なかなか思うように時間が取れなかったのですが、いろいろとチャレンジングな仕事が多く出来たかなと思います。

イベント登壇

今年はオンライン、オフライン含めてイベント登壇が多くなった一年でした。公なものだけでも次のようなイベントに登壇していたようです。

またゲストスピーカーとしてパートナー企業のイベントに招待いただいたのもありがたい1年でした。

これ以外にも顧客向けのクローズドなイベントやセミナーなどもあり、登壇が非常に多い1年となりました。

インタビュー記事

SRE関連のインタビューも多く受ける1年でした。

去年の振り返りの記事では「今年は社内仕事がだいぶ多かったので、来年はもう少しブログ等も含めて露出を行っていければと思っています。」と書いていたので、一応目標は達成できたと思う反面、ブログ記事など文章でのアウトプットがなかなか出来なかったので、来年は改善していきたいと思います。

OpenTelemetry関連

メトリクスとログのリリースがだいぶ遅れたので安定版が出るのが遅れた都合もあって、イベントのタイミングを伺っていたのですが、今年はイベントはできませんでした。しかしながら12月に初めて企画したOpenTelemetryアドベントカレンダーでは多くの投稿があり、また1年を通じてOpenTelemetry関連のブログ記事などをだいぶ見かけるようになってきたので、来年はイベントをしたいなと思います。

qiita.com

Collector関連では、自社のプラグイン方面で社内での検証仕事が多かったのですが、来年は率先してコードのコミットも増やしていこうと思います。

zenn.dev

Goコミュニティ関連

次の2つの目標が立てられていましたが、概ね達成されたように思います。

  • Go Conference 2022 Springの運営を無事終わらせる
  • Gophers Japanの運営体制を確立する

これらは一緒にイベントや組織の運営をしてくださっている方々が大部分を率先してくださったおかげで無事に出来たなあという感謝の気持ちでいっぱいです。

gocon.jp

Go Conferenceなんかはもはや自分はちょこちょこと意見を共有するくらいしか出来ていないですが、新しく運営に参加してくださった方々がどんどん新しいことを企画してくれるので、本当に嬉しい限りです。

さらなるGo Conferenceの運営と日本のGoコミュニティの支援のためにGophers Japanという一般社団法人を共同で設立したわけですが、まだまだ財務処理面での課題が残っていて、一般社団法人の設立は大変なのだなと感じています。来年には諸々整って、多くの活動ができるのではないかと期待しています。

執筆・翻訳・監訳

つぎのような目標と立てていました。

  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 翻訳はコツコツ
    • いま行っている監訳を終わらせる

今年は一念発起したこともあり、抱えていた翻訳と監訳の企画3件はすべて初校提出まで終えることが出来ました。数年抱えていた企画もあったので、ようやく終えることができてホッとしています。諸事情で年内の出版は出来ませんでしたが、来年には3冊すべて出版できる見込みなのでとても楽しみな年になりそうです。そのうちの一冊である「オブザーバビリティ・エンジニアリング」は無事に発刊の案内もでてAmazonを始め全国書店で予約が開始されました。

www.oreilly.co.jp

また会社でも翻訳の仕事があり、来年成果として出せるようになったと思うので、来年は成果がたくさん出せるかなと期待が膨らみます。

趣味

自作キーボード

本業の仕事量がだいぶ増えたことや生活の変化がだいぶあったことで、去年にオープンした自作キーボードのECサイトを一旦閉店することとなりました。これに関しても、ただ新規購入を停止してサイトを閉じればいいというだけでなく、予約販売だった商品が納品されて無事に予約された方々に届くまでを見届ける必要があったり、家に残っていた梱包材などの在庫を処分したりと雑多な処理がたくさんあり、思ったよりも大変でした。

キーボードの設計が時間が取れず出来なかったことが心残りですが、引き続きほそぼそと楽しんでいこうと思います。

キャンプ

キャンプに関しては次のような目標を立てていました。

  • 引き続きキャンプ道具の洗練をさせていく
  • 悪天候キャンプに慣れる(雨キャンプは未経験)
  • ソロキャンプの充実

去年に引き続き、毎月最低1回キャンプに行っていたこともあって、キャンプそのものは公園に遊びに行くくらいの感覚でできるようになりました。また今年はあえて雨が降ることがわかっている週末にキャンプ場に行き、雨キャンプを楽しむというようなことをしたので、だいぶ楽しみ方に幅が出てきました。また先日も買ってよかったものの記事に書いたように、ハンモック泊を始めたのでソロキャンプがぐっと楽しくなりました。

ymotongpoo.hatenablog.com

ハンモック泊はテントの中で寝るのと違った開放感や非日常感が得られて、キャンプならではの感覚を得られました。これはとても大きな変化で、非常に充実したキャンプライフを送れたなと思います。

語学

去年に引き続きDuolingoをコツコツとやっていました。去年に引き続き上位0.1%に入ったようです。

去年の段階ではDELE(国際的なスペイン語の試験)かHSK(国際的な中国語の試験)を受けると言っていたのですが、中国語はDuolingoだけでは心もとないと思ったまま教材を探しているうちに1年が終わってしまい、スペイン語に関してはDELEの試験が高いことと受けるのであればB1(英語でいうと英検2級レベル)から受けるべきというコメントを見かけたので、今年1年はDuolingoを多めにやってきました。その結果、ここ最近はYouTubeTwitterに流れてくるスペイン語のコメントもある程度読めるようになってきたので、来年こそはDELEを受験したいなと思うようになりました。DELEは東京だと年4回実施しているのですが、11月の試験を目標にしようと思います。

その他

奨学金完済

この1年の振り返りを書き始めた頃から毎月コツコツ返済してきた日本学生支援機構奨学金を今年の9月に完済しました。詳細は次のエントリーに書きました。

ymotongpoo.hatenablog.com

すべて第一種奨学金だったため、繰り上げ返済のモチベーションも特になく、自分への戒めとして毎月返済を行っていましたが、それもついに終わったと思うと非常にスッキリした心持ちになります。来年は返済に充てていたお金をなにか有益なことに使っていきたいと思います。

来年に向けて

来年はこんな感じでやっていこうと思います。

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • SRE関連含めたプラクティスの普及
    • OpenTelemetryイベントの実施
    • Collector関連でOSSを出したい
  • Goコミュニティ関連
    • Go Conference 2023 Springの運営を無事終わらせる
    • Gophers Japanの活動の拡大
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 新たな翻訳企画
  • キャンプ
    • 1年を通じたハンモック泊の充実
  • 語学
    • DELE受験

2022年に買ってよかったもの

はじめに

こんにちは、Google Cloudでオブザーバビリティを担当しているものです。今年も残すところあと3日となりました。いかがお過ごしでしょうか。

2022年(2021年含む)に買ってよかったもの

去年このエントリーを書かなかったので、ついでなので2年分載せてしまおうと思います。2021年〜2022年は、コロナ禍において、緊急事態宣言で外出もおぼつかなかった2020年から、徐々にその生活スタイルを変化させつつ、人との接触も増えてきた2年間だったと思います。今現在進行形でまだまだ油断が出来ない日々が続いていますが、対面でのイベントなども増えてきました。そんな中、私は相変わらずなるべく感染リスクが高いイベントは避けつつ、適度に気晴らしをするためにこの2年間はキャンプやアウトドアを主な趣味として続けてきていました。2021年に買ったキャンプ系の買い物は次のエントリーに多く書いています。

ymotongpoo.hatenablog.com

ここでは2022年に買い足したキャンプ道具や、それ以外の買い物について良かったものを取り上げていこうと思います。

ハンモック用ギア

2022年の自分のキャンプスタイルでの大きな変化として、ハンモック泊を始めました。これまでは用意周到に、冬は絶対に凍えることのないように灯油ストーブやコット、厚手のインフレーターマットなどを使って、快適さ優先のキャンプをしていたのですが、YouTubeでいろいろな方のキャンプ動画を見ていて、どうもハンモック泊が面白そうだと思うようになりました。そこでまずカジュアルにハンモックを楽しめないかと思い一番上のUnigearのハンモックを購入し、郊外のハンモックが可能な公園やキャンプ場で昼間に寝転がったりしてみたわけです。これが思いの外楽しく、かつ準備や撤収も楽だったので、次のチャレンジとしてハンモック泊をすることにしました。 宿泊となると、ちゃんとしたハンモックや冬に向けた防寒装備が欲しくなります。幸い、ハンモック泊を調べるとすぐに出てくるDDハンモックとDDアンダーブランケットがそこまで高くない価格で買えるとわかったので、早速購入しました。冬用寝袋はすでに持っていたので、これらと合わせて11月末と12月頭に立て続けに道志村にキャンプに行ったわけですが、睡眠中まったく凍えることはなく*1、非常に快適に過ごせて新たな楽しみを見つけることが出来ました。設営撤収も早く、荷物もコンパクトなので、思い立ったときに行きやすいのが最高です。

保冷缶ホルダー

夏に冷たい缶ビールがすぐに温まってしまうのが嫌で購入しました。これはキャンプだけでなく家でも大活躍で、クーラーボックスや冷蔵庫から缶を出してすぐにこれに入れて飲んでいると、手の温度や外気で温まってしまうのが防げて、かなり長時間冷たいビールを楽しめるようになりました。またサーモスからはこれよりも安い保冷缶ホルダーも出ているのですが、こちらのモデルはこれ自身がタンブラーにもなるので、キャンプで荷物を減らしたいときに重宝しました。冷たい飲み物だけでなく、冬には温かい飲み物を入れてもいいのが便利です。

焼肉用トング

これもキャンプでグリルで肉を焼いたり調理の際に細かくものを掴みたいときに便利そうだったので買ったんですが、これが思っていた以上に便利でした。行儀は良くないですが、キャンプではこのままつまんで食べたりも出来ます。ここでこだわりポイントとしては、テーブルに置いて先が地面につかないような形になっているものを選んだことです。やはりキャンプだと土や砂がどうしてもテーブルに乗ってきたりするので、これは大事なポイントでした。これもキャンプだけでなく、家でちょっと調理するときに便利に使えているので、買ってよかったです。

リストウォーマー

冬キャンプにも慣れてきて、防寒着の着方なども覚えてきて外で暖房を使わずに過ごす時間が長くなってきました。より快適に過ごそうと思ったときに、どうしても手首が冷えて指先が冷えることが多かったので、今年の秋からこのリストウォーマーを使い始めました。これが非常に快適で、指が出ているので携帯電話を操作することも困らないし、しかしながら手首は常に温まっているので、手が冷たくなるのもだいぶ軽減されました。本当に寒い場合はこの上から手袋をしているので手首はずっと温かいままです。これまでは上着の袖の部分を締めるなどで対応していましたが、これを買ってからはそのあたりを気にしなくて良くなって快適です。

ミニランタン&マイクロフラッシュ

これまでもLEDランタンは持っていたのですが、夜にトイレに行くときなどに懐中電灯として使いたいときに光が拡散してしまって使いづらさを感じていました。また形も懐中電灯のように前を照らす場合には持ちづらいものだったので、そのように使えるものを探していました。ゴールゼロのミニランタンは昨今のキャンプブームで需要が高まりすぎて常に在庫がない状態が続き、多くの転売がはびこっています。(現在進行系)そして、コピー品も多く出回っています。2個ほしかった自分は1つはゴールゼロの正規品を購入し、もう一つはNaturehike製のコピー品を購入しました。両方とも使ってますが、ともに便利で、ハンモック泊のときは特にこれ1つあれば十分もろもろまかなえ、気に入ったので常にかばんにつけて歩いています。

asics GELLYTE III

5年履いたスニーカーがついにだめになったタイミングで、どうせならちゃんと自分の足に合う靴がほしいと思って試着しまくっていたら、このasicsのGELLYTE IIIの履き心地がとても良かったので買いました。自分の足はいわゆる甲高幅広な上にサイズが25.5cmとかで、いつも探すのに苦労します。国外ブランドの靴を履くと結構きついんですが、さすがアシックス、自分のような足もちゃんとカバーしてくれるんだなと関心しました。

*1:12月頭の方は最低気温が-5℃程度まで下がりました

日本学生支援機構の奨学金を完済した

はじめに

こんにちは、Google CloudでオブザーバビリティSREの関連技術の普及と製品の改善を担当しているものです。このエントリーはPySpaアドベントカレンダー 2022の1日目の記事です。

2008年4月に大学院(修士)を修了して就職し、その半年後の10月から数えて丸14年かけて高校、大学、大学院と借りていた日本学生支援機構の奨学金を2022年9月の支払いで完済し、無事全奨学金の完済証明書が揃いました。本記事はせっかく完済したので自分の記録として残すために書きました。これは知人の本間さん(@CkReal)がちょうど同じようなタイミングで完済されていたので、刺激されたものです。

blog.ckreal.net

奨学金を借りるに至った経緯

単純に家計が厳しかったからです。自分の家庭は父親が小売業の従業員(正社員)で母親が農業(準社員)で仕事をしていたものの、給与は決して良いほうではありませんでした。ただ子供の教育にはお金をかけてくれる家庭ではあったので中高は私立に行かせてくれていました。(「大学は国立大学でないと無理」と言われていて、それなりにプレッシャーを感じてはいました。)弟がいたこともあり、高校から奨学金を借り、そこから大学、大学院と日本育英会(現「日本学生支援機構」)から貸与型奨学金を借りることとなりました。また大学時代には地元の信金が行っていた給付型奨学金を月に1万円余いただいていました。

高校三年時に父親の勤務先が債務超過に陥って、事業縮小のために父親がリストラにあったこともあり、大学時代は奨学金とアルバイトで生活費を賄っていました。*1東京は家賃も高かったので、大学から離れた安い賃貸に住んでいました。*2

在学中の心境

アルバイトで生活費を賄って切り詰めた上で、余剰のお金でそれなりに大学生活自体は楽しんでいました。しかし、東京圏出身の友人が実家暮らしで家賃も必要ないためアルバイトで稼いだお金を全部交遊費に使ったりとしているのを見て、羨ましく思ったことが無いと言えば嘘になります。いつも頭のどこかでお金に関する不安を抱えたまま在学しているというのはあまり精神的には良いものではありませんでした。

大学院に入ってから、より効率良くお金を稼ぎたいと思い、知人のツテでプログラミングのアルバイトを始めて、だいぶ余裕がでました。たまたま運良く多少のコードが書けたことで生活が多少なりとも良くなったのは、今の職業の原体験だったなと思います。

奨学金を借りているという事実は大学院修了後に就職先を決める際にも影響しました。すでに崩壊しつつはありましたが、まだ根強く残っていた日系企業の終身雇用型の給与体系では奨学金の返済がままならないと感じ、自分のスキルを活かせそうな外資系のIT企業を中心に就職活動を進めていました。*3

奨学金の返済中の心境

就職してから、毎月奨学金の支払いが手取りの一定以上の割合を占めているというのは本当に精神衛生上良くなく、就職後5年くらいはちょっと大きな買い物をしたときに「奨学金の支払いが無かったら贅沢できたな」とか思ったりしてました。困窮はしていませんでしたが、何かを購入する際には支払った金額に対する機能が見合うものなのか、いわゆる「コストパフォーマンス」を重要視するような買い物を常に心がけていたことをよく覚えています。これは今でも染み付いています。

ある程度以上の収入になってからは余裕が出てきたので、各支払いの際に奨学金のことを思い出すことはありませんでしたが、それでもなお、毎月メインバンクのネット銀行から、引き落とし用のメガバンクの口座に定期振込が実行されるたびに「この支払いで本が買えたな」とか考えることはしょっちゅうでした。

奨学金を完済しての心境

特に生活に大きな変化はありませんが、それでもこれからは年間で数十万円の返済がなくなって、年に1回はちょっとした良い旅行に行けるかと思うと、ささやかな喜びを感じます。

奨学金を貸与してもらえなければ、大学にも行けていなかったし、自分がプログラミングのアルバイトをすることもなかったし、きっと外資系IT企業に勤めることもなかったので、今のこの状況にはなってなかったと考えると、感謝しています。しかしながら、贅沢を言うならば、自分も給付型の奨学金が得られていたら、もう少し精神的にすり減ること無く過ごせた時間はあっただろうなと感じています。ルサンチマンとまでは言わないけれど、あの鬱屈した心境はこれから先の生活ではしていきたくないと感じています。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022090200543&g=polwww.jiji.com

給付型奨学金の拡充を行う政策が発表されました。試験一発でキャリアをつかめるチャンスがあるというのは公平性の観点でとても素晴らしいことだと考えています。そして奨学金は家庭の経済状況の差によるハンデを埋めるための素晴らしい制度だと思います。より多くの人にチャンスが行き渡る制度がこれからも維持されることを願っています。

明日は @hiroakis_ の「マンション・リノベ・郊外」に関する話の予定です。

*1:大学の授業料は大学1年後期から半期ごとに免除の申請をして全額免除や半額免除にしてもらっていたので、なんとかなっていました。

*2:今見てみたらまだその物件が残っていて、専有面積10平米とかで驚きました。

*3:当時はGoogle日本法人のエンジニア採用が始まったばかりで、一応応募したけれどレベルが高すぎて通らなかったことを思い出しました。

YAMAGUCHI::weblogの2021年を振り返る

はじめに

こんにちは、Cloud Operations担当者です。2021年も最後日です。更に重要なのは本日は私の誕生日であることです。例のやつを貼りました。よろしくお願いします。

www.amazon.jp

1年を通じてコロナ禍だった年となりました。相変わらずオミクロン株やさらなる新種株が出てくるなど、予断を許さない状況ではありますが、来年こそは何かしら光明が見えるといいなと思います。

関連エントリ

ymotongpooの2021年

去年立てた目標

去年の振り返りでは次のような目標を立てていました。これをベースに振り返っていこうと思います。

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • OpenTelemetryは安定版がでるので、イベントを行っていきたい
    • Collector関連でOSSを出したい
    • Go関連だとPBTの知見をもう少し深めて、オブザーバビリティに絡めていきたい
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 執筆はラフでもいいので書いてしまおうと思う
    • 翻訳はコツコツ
    • 監訳の原著レビューを早めに終わらせて、早く監訳プロセスに入れるよう企画を通す
  • FP業の展開
    • 今年は一切できなかったので、ファイナンシャル・プランニング関連でなにかしたい
  • 自作キーボード
    • お店の赤字の改善
    • 自分でキーボードの基板を設計する

2021年はコロナ禍において終始在宅勤務の1年でした。*1 2020年に比べたときの変化で言えば、社会もようやく恒常的に在宅勤務を行うことに対しての覚悟や諦めがついたのか、在宅勤務が当たり前になり、また在宅勤務が常態化してから2年目になったということで生活リズムも安定しました。

仕事

勤続10年

2011年4月にGoogleに転職して勤続10年となりました。細かな話は下のエントリーで書いたので割愛。

ymotongpoo.hatenablog.com

とりあえず勤続10年でなにかあるかなと思ったけど会社からはDoodleの印刷されたものが送られてきただけで、賞与も休暇もない感じでした。さすがにちょっとそれはないんじゃないの、と思ったけど、まあいいや。*2

オブザーバビリティ関連の展開

OpenTelemetryは2020年の予定ではトレース、メトリクスともに安定版リリースがされる予定だったのですが、相変わらずの楽観的な計画だったのでトレースだけが安定版リリースで、メトリクスの安定版リリースは2022年上半期に順延されました。というわけで、イベントは安定するまで先送りにしてきました。来年はOpenTelemetryのメトリクスの安定版のリリースは確実なので、来年こそはOpenTelemetryイベントをやっていきたいですね。

仕事では外に出て活動をすることよりもOpenTelemetry関連の機能をGoogle Cloud内で充実させていく方向の仕事が増え、またコードを書く仕事よりも、製品の方向性に関しての提案や、Google Cloud内の製品のOpenTelemetry対応などの調査と今後の計画を立てたりと、PdMと製品開発チームの間での業務が多かったように思います。Collector関連のOSSGPU周りのものを本体に入れようと試みたのですが、メンテナーと意見が合わず、とりあえず自社のOrganizationで出していく方向で仕切り直すことにしました。

対外的にはおかげさまでSRE関連やオブザーバビリティ関連でお呼びいただくことが何度かあり、国内外のいくつかのイベントやポッドキャストでゲストに呼んでいただきました。

forkwell.connpass.com

e34.fm

dev.to

今年は社内仕事がだいぶ多かったので、来年はもう少しブログ等も含めて露出を行っていければと思っています。

Go関連

今年はGo関連は春にGo Conference 2021 Spring Onlineの開催に関わりました。

gocon.jp

少しずつスタッフが増えてきて、本当にありがたい限りです。秋にはkyoto.goとumeda.goの方々を中心に開催していただいて、成功裏に終わり今年もGoConが無事に開催されたことにほっと胸をなでおろしています。

来年の4月23日にGo Conference 2022 Spring Onlineが開催されることは決定しているわけですが、それと前後して良いお知らせが他にもできれば良いなと思っています。

gocon.jp

来年も引き続き @tenntenn@micchiebear を始め、多くの方たちと一緒に楽しく運営できるといいなと思います。

執筆・翻訳・監訳

このカテゴリーでいうと、去年から監訳を進めていた「SREの探求」が9月に出版されました。

本書の出版の経緯に関しては下記エントリーで書きました。

ymotongpoo.hatenablog.com

他にも並行していくつか案件があるのですが、相変わらず進捗は芳しくないので時間を見てやっていくしかないですね。来年も最低1冊監訳中の本が出せると思いますので、ぜひお楽しみに。それとは別に翻訳のほうが一向に進まなかったのでこちらは少しずつでもやっていかないと。

趣味

自作キーボード

お店の赤字は改善して、プラスマイナスゼロくらいにはなったのですが、結局また仕入れなどがあるので恒常的にプラスに転じるのはなかなか難しいなと感じています。また世界的な半導体不足がまさか自分にも直接的に影響するとは思わなかったのですが、キーボードの制御に使うマイコンも大幅に値上がりし、仕入れ値が一昨年の倍近くに上がっています。こうなってくると販売価格をかなり上げなければ売れば売るだけ赤字になる状況になってしまうので厳しい限りです。おそらく値上げをすることになると思います。

しかしおかげさまで1年間ほそぼそとでもECサイトの運営をすることで小規模小売事業者の様々な苦労であったりコスト感がわかりました。自分が通販で何かを購入するときにはどれくらいの原価がかかっているのかなど、なんとなく想像できるようになって、より販売者を身近に感じられるようになりました。

今年は本業のほうの業務が増えたのでなかなかキーボードの設計ができなかったですが、今年はなんとか一つ設計したいと思っています。

キャンプ

去年は一年中家にいて外出もろくにできず、本当に精神衛生に良くなかったので、今年は一念発起して車を購入し、時間と状況が許す限りキャンプに行っていました。初期出費はかなり大きかったですが、自分の精神衛生だけでなく、家族の精神衛生やコミュニケーションのためにすごく良い趣味になったなと感じています。この状況なので相変わらず海外に行くことはできず、国内旅行をするにも移動手段や場所が限られる中で、キャンプは人との距離が保たれつつ、自然が多い場所に行けるとても良い気分転換になっています。

初期出費は大きかったものの、ある程度道具が揃ったあとは交通費と食費、キャンプ場代ぐらいしかかからないので家族で行くにしても普通の旅行と比べるとだいぶ安上がりで済んでいるのもありがたいです。来年もこの熱は冷める気がしないのと、気軽に他の形式の旅行ができる状況にはならないと思っているので、引き続きキャンプを楽しんでいきたいと思います。

語学

今年の頭からまたDuolingoを復活してコツコツと続けています。

以前Duolingoを試したときは日本語ベースで他の言語を学ぶ教材を見たときにあまり品質が良くないなと思ったので、英語ベースで中国語とスペイン語を勉強しています。言語によってコンテンツの量や品質に差があり、英語ベースだとスペイン語とフランス語のコンテンツはものすごく多く、中国語も悪くはないのですがHSK3級程度のコンテンツで終わってしまうので、ここから先のレベルの内容がほしいなと感じています。中国語は一通りコースを終えてしまったので今は復習しかしていません。一方でスペイン語は先にも述べたとおりコンテンツが充実していて、今はもっぱらスペイン語をメインに勉強しています。さらに遊びでフランス語、ロシア語、韓国語も簡単には読めるようになっておきたいと思い、スペイン語に飽きたときにどれかの言語をちまちまと進めています。

Duolingoは隙間時間でできるのが本当に素晴らしく、1日1レッスンでも達成感を得られるのが良くできているなと感じます。来年にはDELEHSKを受けてみたいなと思います。

来年に向けて

というわけで来年はこんな感じでやっていきたいと思います。(一部去年からの続き)

  • オブザーバビリティ関連の展開
    • OpenTelemetryは安定版がでるので、イベントを行っていきたい
    • Collector関連でOSSを出したい
  • Goコミュニティ関連
    • Go Conference 2022 Springの運営を無事終わらせる
    • Gophers Japanの運営体制を確立する
  • 執筆・翻訳・監訳をすすめる
    • 翻訳はコツコツ
    • いま行っている監訳を終わらせる
  • 自作キーボード
    • 自分でキーボードの基板を設計する
  • キャンプ
    • 引き続きキャンプ道具の洗練をさせていく
    • 悪天候キャンプに慣れる(雨キャンプは未経験)
    • ソロキャンプの充実
  • 語学
    • DELEかHSKを受ける

*1:最後の2ヶ月は多少オフィス勤務はあったものの、同僚含め在宅勤務がメインだった

*2:昔はサバティカル休暇1ヶ月もらえたんだけど、その後に辞める人が多すぎるってことでいつの間にかそれも消滅してた